■アウトドアだけじゃない!! 災害時にも大活躍のワケ
17.8kWhの大容量バッテリーを搭載するCX-60PHEVは、車外への給電も普通のエンジン車よりはるかに余裕がある。ラゲッジのAC100Vコンセントから、1500Wまでの家電が利用できるのだ。
今回の取材では電気ポットや電子レンジを使ってお手軽な野外ランチを試してみたのだが、これについては何の問題もなく普通に利用可能。キャンプなどのアウトドアには、ぴったりの機能である。ちなみにセンターコンソール後部に設置されているコンセントはスマホの充電などが可能となる。
また、今回は試せなかったが、CX-60PHEVは所定の外部給電器を使うことで、家庭用の電力を供給する「V2H」機能も備えているのだ。ガソリンさえあれば最大で一般家庭使用電力量約9.1日分の電力を賄えるため、災害時には心強い機能と言えるだろう。
■既存モデルと全然違う!! FRらしさ満点のデザインが超魅力
近年のマツダ車はデザインへのこだわりが強い。クォリティを感じさせるそのスタイリングは、実際にプレス技術や金型製作にかなりのコストを割いて実現したもの。この「美」はタダで手に入るものではないのだ。もちろん、CX-60も妥協を許さぬスタイリングが大きな魅力となっている。
基調となっているのは、言わずと知れた「魂動デザイン」だ。五角形のグリルを配したファミリーフェイスや、キャラクターラインを使わず「面で見せる」サイドラインなどは最近のマツダ車に共通するデザイン手法だが、このCX-60だけの特徴として、FRならではのプロポーションがアピールポイントとなっている。
縦置きエンジンを収める長いボンネット。それに押されて後退したAピラーからキャビン周りにかけてのゆったりした造形……。「魂動」というデザインランゲージは同じでも、クルマ全体から受ける印象CX-60独自の個性を強く主張している。
走ってくるCX-60は、まず特徴的なフロントマスクでひと目でマツダ車と認識され、目の前を通り過ぎる時にはこれまでの横置きFFシリーズとはまったく異なるプロポーションが目に焼きつき、そして遠ざかってゆく。静ではなく動で鮮烈な印象を残す、ダイナミックなスタイリングと言えるだろう。
■内装の良さだけで決断も!? 色使いに質感が見事すぎた
最近のマツダ車でエクステリアとともに高く評価されているのが、質感の高いインテリアの造り込みだ。CX-60のプレミアムスポーツに用意されているブラックとタンの内装が最高にオシャレ!!
シート表皮はタン色のナッパレザー、インパネとドアトリムは同色のレガーヌ。黒と茶色のコーディネートがシックに仕立てられている。特筆すべきは、造り込みのクォリティが極めて上質なこと。
インパネなどには、随所にステッチ加工が施されているが、ピシッと整った縫い目の仕上がりには唸らされる。クォリティは価格1.5倍の欧州プレミアムに匹敵するレベル。ショールームでの訴求力は抜群。インテリアだけで決めちゃうユーザーも少なからずいると思えるほどなのだ。
【画像ギャラリー】内装の質感に注目!! CX-60PHEVの車内デザインが秀逸すぎる(8枚)画像ギャラリー
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