マツダが2023年10月5日、ロードスターの改良モデルを発表した。みんな大好き990Sが廃止になり寂しい限りだが、アシンメトリックLSDの採用など走りを追求したロードスターの特性は健在。そろそろモデル末期の4代目ロードスターはどこまで進化するのか?
文:ベストカーWeb編集部/写真:マツダ
■みんな大好き「990S」廃止に衝撃
ロードスターが改良を受けた。サーキットでのタイムや過敏なハンドリングを誇示するスポーツモデルではなく、しっとりとした乗り味、そして本当の意味でのドライビングプレジャーを追求するロードスター。
そんなロードスターだけに改良前まで設定されていた1tを切る車重の990Sの去就に注目が集まっていた。残念ながらというか、予測したとおりというか、呆気なくピュアなスポーツグレードの990Sは消え去った。
だからと言って悲観することはない。ロードスターはキッチリと走りを磨いて戻ってきたのだ!!
■非対称LSDにサーキットモードも!!
今回のロードスターの目玉が「アシンメトリックLSD」。つまり非対称なLSDが装備されるというもの。これだけだとなんのことか不明だが、プレスリリースによれば下記の表記がある。
「減速時と加速時で異なるカム角を設定することで、それぞれに最適な差動制限力を実現。特に減速側の差動制限力を強めることで、後輪の接地荷重減少により車両挙動が不安定となりやすいターンインでの減速旋回時の安定性を向上」
つまり減速時も加速時ともに各々で異なる差動制限を設けることで、減速しつつコーナリングするようなリアタイヤの接地が不均等な時でも、絶妙に回転差を吸収しつつトルクを伝える仕組みなのだろう。こればかりは乗らないと分からない。
さらにはMT車にはDSC-TRACKモードも設定。車両制御モードに追加されるもので、サーキットなどのクローズドコースでより走りを楽しむためのモードだ。サーキット走行をする人ならすぐに電子制御が入るとせっかくの走りも台無しになる経験があるかと思うが、それをギリギリまで粘って制御するというモードだ。
このあたりはマツダが真摯にロードスターユーザーと向き合っている証であり、やっぱりマツダだなぁ~と感心するばかりだ。
【画像ギャラリー】タン内装がグッとくる!! 改良ロードスターを見る(4枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方