日野自動車の小型トラック「デュトロ」積載量2トン級が、10月12日に一部改良し、バックカメラやオートヘッドライトなどを全車標準装備とした。また、トヨタ自動車向けOEM車である「ダイナ2トン積系」も、同じ改良を同日に実施している。
文/トラックマガジン「フルロード」編集部
写真/日野自動車、トヨタ自動車、フルロード編集部
ヘッドランプユニットにデイタイムライト組み込む
今回の改良では、これまでメーカー標準平ボディ完成車などで標準装備としていた電子インナーミラーおよびバックカメラを、全車で標準装備とした。
灯火器では、LEDオートヘッドランプ(ハイビーム・ロービーム自動切換え機能付前照灯)と、LEDデイタイムランニングライト(昼間走行灯)を新たに標準装備した。これに伴って、ヘッドランプユニットも、ヘッドランプ灯体に隣接した車両中心側に、新たにデイタイムランニングライトの灯体を組み込んだデザインとなり、フロントフェイスの表情がわずかに変化している。
また、車外騒音規制・UN R51-03フェーズ2への対応や、排ガス後処理装置・DPR-IIの触媒性能を維持するための再生操作を促す「音声ガイド」を標準装備(従来はメーターパネル内の警告灯表示のみ)するなど、商品性を向上している。
そのほか、メーカーオプションの変更(ハンズフリー通話機能のレスオプション新設、電子インナーミラーのレスオプション廃止など)が行なわれた。
高積載・高馬力車にAT車を追加
車型バリエーションでは、キャブ付シャシー出荷モデルとして、ワイドキャブ・最大積載量3.5トンおよび4.0トンの超々ロングボデー・高床・180PSエンジン車に、6速A/T搭載モデルを追加した。このうち3.5トン積は、車両総重量7.5トン未満の準中型運転免許に対応、4.0トン積は中型免許以上が必要となる。
このほか、完成車(シャシーと架装を一体で販売するモデル)の一部で、ラインナップの改廃を実施している。
なお、現時点でハイブリッド車型の改良モデルは未登場だが、発売に向けた準備を進めているという。