2021年9月14日に登場したカローラクロスが、登場以来初の改良を受けた。エンジン変更、ディスプレイやナビ、安全性など大がかりな改良! さっそく解説していこう。
文/ベストカーWeb編集部、写真/トヨタ
■ガソリンエンジンが1.8Lから2Lへ、HVも第5世代へ
カローラクロスが登場して2年で初の改良を受けた。改良内容をみると、エクステリアの変更はないものの、かなり大がかりなものとなっている。主な改良内容は以下の通り。
・ガソリンエンジンは1.8Lから2Lダイナミックフォースエンジンに変更
・ノアやヴォクシーと同じ第5世代の2Lハイブリッドシステムを採用
・WLTC燃費が向上。ガソリン車は14.4㎞/L(1.8L)→16.6㎞/Lに、HV(2WD)は26.2㎞/L→26.4㎞/Lに
・コネクティッドナビに対応し、車内Wi-Fiを設定
・メーターディスプレイをZグレードに7インチから12.3インチに変更、
他グレードに7インチを採用
・トヨタセーフティセンスが、ドライバー異常時対応、プロアクティブドライビングアシスト、発進遅れ告知機能を採用
・ハイブリッドZ・Sグレードにツートーン3色を追加
・ガソリン車のSグレード廃止
・デジタルキー、自動駐車、ナノイーXを設定
・用品設定されていたラゲージアクティブボックスをメーカーオプションに変更
・ハイブリッド車のリア右側に装着されている「HYBRID SYNERGY DRIVE」エンブレムが「HEV」エンブレムへ変更
まずはパワートレインの大幅変更について。ガソリン車には従来の1.8Lエンジンから、低燃費、高出力を実現する2Lダイナミックフォースエンジンに変更。最高出力170ps。最大トルク20.6kgmを発生し、WLTCモード燃費は1.8Lガソリンの14.4㎞/Lから16.4㎞/Lに向上した。
ハイブリッド車は、すべての電動モジュールを刷新した1.8Lハイブリッドシステムを採用。このハイブリッドシステムはノア&ヴォクシーから採用された第5世代のもので、高密度電池セルを採用したのをはじめ、モーターのパワー、トルクが大幅に向上するとともにWLTCモード燃費も26.2㎞/Lから26.4㎞/Lに若干ながら向上した。
最高出力、最大トルクは、エンジンが98ps/14.5kgmと変わらないものの、フロントモーターが72ps/16.6kgm→95ps/18.9kgmに、E-FOURモデルのリアモーターが7.2ps/5.6kgm→41ps/18.6kgmと大幅に向上した。
■インパネや安全装備もアップデート
インパネ回りも変更を受けている。メーターパネルはフル液晶化した12.3インチTFTカラーマルチインフォーメーションディスプレイをZグレードに標準装備(他のグレードは7インチ)。さらに8インチディスプレイオーディオのほか、大画面10.5インチディスプレイオーディオプラスを設定。
ディスプレイオーディオは、コネクティッドナビ対応モデルに変更。「DCM(全車標準装備)の通信を使い、センター内にある最新の地図/施設でータをもとに最適なルートを案内することができる。またT-Connectの新オプションサービスとして、「車内Wi-Fi」を新規設定した。
ドライバーのステアリング&ブレーキ操作をサポートするプロアクティブドライビングアシストやプリクラッシュセーフティに交差点右折時の対向直進車および右左折時の対向方向からの横断歩行者検知機能、発進遅れ告知機能を追加するなど、Toyota Safety Senseの機能が大幅に拡大した。
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