BYDグループの高級車ブランドである「ヤンワン」から大型SUVのU8がデビューした。全長はまさかの5.3m超えの迫力満点のボディを持ち、重量級ながら加速力はスポーツカーにも負けない!! なにより水陸両用マシンというのも驚きだ!
文/ベストカーWeb編集部、撮影/平野 陽
■一充電航続距離1000km達成!! ヤンワンから登場の大型SUV「U8」
BYDブースでひときわ異彩を放つ大型SUVは、BYDグルーブの高級車ブランド、ヤンワンからリリースされるU8というモデルだ。
全長5,319mm×全幅2,050mmという堂々とした巨体を持つU8最大の特徴は、クワッドモーターと呼ばれる4つのモーターを持つ4WDとなっているという点だ。
このモーターは1つが220kWを発生し、4つで880kW、総出力は1100PSを超える計算となり、推定3.5トンとも言われる重量級ボディを軽々と引っ張り、0-100km/h加速は3.6秒と下手なスポーツカーでは到底かなわない加速を見せてくれる。
その強大なパワーを受け止める足元には22インチの鍛造ホイールと275/50R22というサイズのタイヤが備わり、前後にドリルドディスクローターを持ち、フロントのブレーキキャリパーは6POTとスポーツカー顔負けのものとなっている。
また4つのモーターを持つことで4輪の駆動配分を綿密にコントロールすることができるために圧倒的な走破性を誇る。
それだけでなく、片側2輪を前進方向、片側2輪を後退方向に駆動させることで、その場で360度回転することができる“タンクターン”をすることもできるのだ。
満充電での走行距離は1000km(CLTCでの値)となっており、圧倒的な航続距離も魅力となっている。なおD9はBEVではなくPHEVで、フロントには2Lターボエンジンが搭載されているとのことだ。
■まるでマンガの世界!? 水まではイケる水陸両用仕様だ!
さらにこのU8、水陸両用マシンとなっており、水深1m程度までは走行が可能となっている。
それだけでなく、それ以上の水深の場合は車両が水に浮かび、船のように進むこともできるというから驚きだ。
さすがに本格的な船のように波をものともせず……とまではいかないものの、いざというときも水上走行ができるというのはほかにない特徴と言えるだろう。
もちろんこれは高い気密性を誇るが故に可能な芸当となっており、それだけ静粛性にも優れていることは想像に難くない。
水陸両用ということで、BYD独自のブレードバッテリーもIP68の防水性能を持ったものとなっているほか、水に浮くことができるように作られている点も違いとなっている。
現在のところ中国本国でも予約注文が始まったばかりであり、現地の価格で2200万円という超高額車である。
そのため現地でも購入することができるユーザーは限られていると言われているU8は現在でも明らかになっていない部分も多く、今後の展開も未定な部分が多いというが、BEVモデルなどの追加も期待したいところ。
現在のところ日本への導入は予定されていないというU8だが、先日登場した新型センチュリーのようにショーファーカーにもSUVスタイルの波がやってきているのは間違いなく、今後の動向に注目したい1台だ。
【画像ギャラリー】EV性能はもちろんだけど……水陸両用車で登場!! ヤンワンから登場のド迫力SUV「U8」をギャラリーでチェック(15枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方