2024年のジュネーブショーで、ルノーの傑作コンパクト「5(サンク)」がBEVとして復活する。一足早くルノーがその市販バージョンの画像を公開したぜ。こいつは日本でもぜったいウケる!
文/ベストカーWeb編集部、写真/ルノー
■2024年2月26日にジュネーブ自動車ショーでデビュー!
2021年、電動化策を急速に推し進めるべく、2025年までに7台のEVを投入すると発表したルノー。その電動化プロジェクトのアイコンとして登場したクルマが、かつての名車「5(サンク)」のBEV版である「5プロトタイプ」だ。
ルノーのデザインディレクター、ジル・ヴィダルが手がけたこのクルマは、オリジナルの5の特徴をうまく取り入れて電気自動車として再構築したもの。
ルノーの最量販プラットフォームである「CMF-B」の電動版「CMF-BEV」を使い、内燃機関車との部品共有率を高めて生産コストを30%低減させるという生産手法も注目を集めた。
その電動版5は2021年時点で「2024年に市販する」とアナウンスされたのだが、この度一足早く、ルノーが市販仕様の外観写真を公開した。併せてデビューの場所は、2月26日に幕を開けるスイス・ジュネーブモーターショーであることも判明した。
電動版5の市販モデルだが、正式名称は「ルノー5 Eテック エレクトリック」という。外観をみたところ、リアドアのハンドルが、現行スイフトスポーツのような、ガラス部分への埋め込み型となっている。
■目頭と目尻が垂れたライトで愛嬌ある顔付き!
いっぽう前後フェンダーとドアパネルに明確なプレスラインがある点はプロトタイプと同様。タイヤが力強く張り出して見える点は、オリジナル5にはない魅力といえる。Aピラー付け根からルーフ後端にかけて走る赤いラインもプロトタイプから継承されたようだ。
さらに市販モデルとプロトタイプでは、ヘッドライトの形が微妙に異なっている。市販型は台形ライトの目頭と目じりが垂れた感じで、フロントマスクに独特のユーモアを生んでいる。
また、オリジナル5の「アルピーヌ・ターボ」にあったボンネットのエアアウトレットが、充電表示灯となって継承された点はマニアックな要素だ。充電中は内部のLEDが点灯し、充電が完了すると「5」の文字になるという。車両の外からも充電状況が分かる便利な装備でもある。
リアに目をやると、オリジナル5のアイコンでもあった縦型テールランプが鎮座している。このランプは空力的な形状をしており、サイドパネルを流れてきた空気を後方へ上手に逃がす機能も持つという。エアロダイナミクスを重視するEVならではの工夫といえよう。
今回、インテリアについての情報はなかったが、こちらでもオリジナル5同様のセンスの良さを期待したい。価格についても未発表だが、全長4m前後のBセグメントハッチバックだから、ぜひとも手頃なプライスを実現してほしいところだ。
そして何より大事なのは日本へ輸入されること。オリジナル5も日本ではたいそう愛されただけに、このBEV仕様もぜひとも日本の道を走らせてあげたい!
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