ミニバンのみならず一部のSUVにも採用されている3列目シート。普段使いしている人は勿論のこと、急用で人を載せる時も安心なのだが、乗るクルマによって快適性は大きく変わってくる。今回はそんな3列目シートミニバン/SUVを各車両比較し、採点していこう。
※本稿は2024年7月のものです
文:渡辺陽一郎/写真:奥隅圭之、ベストカー編集部/予想CG:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2024年8月26日号
※採点と解説は各車3列目の居住性に対するものです
■3列目シートミニバン最高点はホンダ オデッセイ
トヨタ ノア・ヴォクシーは、床と座面の間隔は相応に確保したが、座面が短めで座り心地も不満。足元空間はセレナやステップワゴンより狭い。
ホンダ ステップワゴンの座り心地はいいが、3列目を床下に格納する関係から、座面がライバル車と比べて大幅に短い。1列目シートを80mm下まわる座面長。
日産 エルグランドはLサイズミニバンなのに、天井が低い影響も受けて、床と座面の間隔が不足した。膝の持ち上がる窮屈な座り方だ。
ホンダ オデッセイは低床設計により天井は低めながら、床と座面の間隔を相応に確保した。座り心地も快適で、デリカD:5と同等だ。
■日産自慢のエクストレイルの3列目シートは何点か?
三菱 アウトランダーはSUVの3列目はミニバンに比べて床が高い。膝を抱える窮屈な着座姿勢になり、アウトランダーは足元空間も狭い。
日産 エクストレイルの3列目は床と座面の間隔が乏しく窮屈。いつもの測り方(運転席に座って運転姿勢を調節し、次は2列目に座って快適な姿勢に合わせ、3列目も同様に姿勢を調節)で、2/3列目の膝先空間は各握りコブシ半分程度とかなり狭い。
レクサス GXの全長は約5メートルに達するが、悪路向けのSUVだから床が高く3列目は窮屈だ。同じくレクサス LXのシート生地はGXよりも上質だ。3列目の広さはGXと大差なくやはり窮屈になる。
トヨタ ランドクルーザー250は、前身のプラドが備えていた2列目スライド機能が省かれ、3列目足元空間が減った。
同じくトヨタ ランドクルーザー300は2列目スライドが省かれ、3列目は足元空間を拡大できず、狭い補助席になる。
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