【大納得】トヨタの人気車と言えば!? [現行86]の師匠が圧倒的過ぎた件

【大納得】トヨタの人気車と言えば!? [現行86]の師匠が圧倒的過ぎた件

未だに根強い人気のあるAE86やトヨタが現在発売しているGR86など、この車種の人気は留まることを知らない。どれも良すぎて選び難いが、「どの世代」が印象的かを自動車評論家の皆さまに伺った。みなさんは、TE27に始まったレビン/トレノからGR86までの9世代ならどれがナンバーワン?


※本稿は2024年8月のものです
文:片岡英明、岡本幸一郎、清水草一/写真:トヨタ ほか
初出:『ベストカー』2024年9月10日号

【画像ギャラリー】1位はやっぱりあのクルマ!! AE86の後光を浴びて世代全体が輝きを放つレビン/トレノからGR86まで(32枚)画像ギャラリー

■AE86はもはや神話の世界

歴代レビン/トレノ〜GR86ランキング(1位25点、2位18点、3位15点、4位12点、5位10点、6位8点、7位6点、8位4点、9位2点)
歴代レビン/トレノ〜GR86ランキング(1位25点、2位18点、3位15点、4位12点、5位10点、6位8点、7位6点、8位4点、9位2点)

 TE27に始まったレビン/トレノ時代と、2021年に登場したGR86までの9世代が対象。歴代1位はAE86レビン/トレノとなった。

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■AE86を1位にした理由:清水草一

歴代ナンバーワンになったのは1983年登場のAE86。レビン/トレノという車名より型式の「ハチロク」と呼ばれ続けたアイドルカーだ。2012年に復活した86がその名を受け継いだ
歴代ナンバーワンになったのは1983年登場のAE86。レビン/トレノという車名より型式の「ハチロク」と呼ばれ続けたアイドルカーだ。2012年に復活した86がその名を受け継いだ

 そりゃもう「ハチロク」と言えばAE86だから! 素材としてあまりにも素晴らしかった。素材がシンプルだったからこそ、いろいろイジることができたわけで、それがひとつの文化を作ったわけじゃないですか。

 全世界的なヒットになった『頭文字D』も、AE86という素材あってこそ成立した。AE86は『巨人の星』の星飛雄馬でもあったわけだ。ダビデが巨人ゴリアテを倒すという、もはや神話の世界。そのほかのモデルは、AE86の後光を受けて輝いていると言っていいんじゃないかな!

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■AE86を1位にした理由:岡本幸一郎

 現行世代が「あのクルマのようになりたい」と車名まで拝借したくらいの存在だもんね。人気、実力とも歴代ナンバーワンだ。

 実は、中身は先代TE71のシャシーを流用して、2T-Gから4A-Gにエンジンを載せ替えて、デザインを変えたにすぎない。冷蔵庫の残り物で料理を作ったようなクルマだけど、それが実に美味しかった。

 結果的に、FRの醍醐味をこんなに手軽によい形で味わわせてくれたクルマはないほどの存在になった。

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■意外な気がする? AE111を1位にした理由:片岡英明

 AE111系はレビン/トレノの最終進化系で、究極のライトウェイトFFスポーツだ。AE101より70kgもの軽量化を達成し、パワステも走りの楽しさにこだわった設定だから操る楽しさは格別。スーパーストラットサスに加え、駆動効率を高めるヘリカルLSDも装備して正確なハンドリングを実現している。

 4A-GE型DOHCは5バルブに加え、VVTに2ウェイエキゾーストコントロールだから、回すのが楽しい。ダイレクト感たっぷりで、コントロールしやすいブレーキも、高く評価できるポイントのひとつだ。

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■初代TE27を2位と高く評価した理由:岡本幸一郎

ランキング3位のTE27。レビン/トレノ〜86の歴史の始まりは1972年に登場したTE27。モータースポーツでも大活躍した
ランキング3位のTE27。レビン/トレノ〜86の歴史の始まりは1972年に登場したTE27。モータースポーツでも大活躍した

 乗ったことはないけど、子ども心に「レビン/トレノは凄い!」と刷り込まれたのがTE27だから。

 もとが大衆車でも、太いタイヤを履かせてオーバーフェンダーを付けた姿がかっこよくて、タダモノではない雰囲気を漂わせていた。

 走りも、セリカにも搭載した1.6L・DOHCエンジンをセリカよりずっと軽い車体に積んでいたから、言わずもがな。当時、ゼロヨンのタイムや最高速の数字を見て、こんなに速いんだ! と思った記憶がある。

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