冬場に弱るバッテリーを効果的に充電。スクーターのバッテリー取り出しは20cmのガムテープで!?

上面にガムテープを貼るだけで重いバッテリーが簡単に取り出せる

 

バッテリーホルダーを外すとバッテリーが露出するが見えるのは上面だけで、バッテリーケース内に沈み込んでいるため指で掴むのも難しい。純正部品のバッテリーリフトテープは短辺をグルッと巻くだけのヒモだが、これがあるとないとでは着脱難易度が大きく変わる。バッテリー交換時に再使用すべき部品だが、前オーナーは処分してしまったようだ。

 

 

こうしたバッテリーを取り出すにはガムテープが有効。

 

 

T字型に折り曲げたテープを上面に貼り付ける。砂やホコリで汚れていると粘着力が落ちるので、ウエスで脱脂清掃してから貼るのが良い。

 

 

恒久的に使うには強度と耐久性が不安だが、一回限りならご覧のように完全に吊り上げることもできる。バッテリーケースとバッテリー本体の隙間は本当に少ないので、バッテリーリフトテープ代わりに何かを使うなら、段ボール箱を梱包する際に使用するPPバンドのような薄くて強度のある素材がおすすめだ。

 

 

メンテナンスフリーバッテリーは開放式バッテリーのように電解液の補充が不要で、家の中で充電する際も安心。デイトナ製のディスプレイバッテリーチャージャーは充電終了までの所要時間が表示されるのが便利。

 

バッテリーケース内にはまり込んだバッテリーは、プラスとマイナスのケーブルを外すのは簡単ですが、四方の隙間が少なすぎて指で掴むための余地がありません。だから純正部品としてバッテリー本体に巻くヒモが設定されているのです。
そのヒモがない状態でバッテリーを取り出すには梱包用の粘着テープ、いわゆるガムテープが有効です。

使い方は簡単で、15~20cm程度に切ったテープを途中で折り曲げてT字型にして、Tの横棒部分をバッテリーの上面に貼るだけです。貼り付け面に砂やホコリがある時はパーツクリーナーをスプレーしたウエスでサッとひと吹きしておけばなお良いでしょう。
たったそれだけで? と思うかもしれませんが、たったこれだけのことで指で掴もうとしてもツルツル滑って持ち上がらないバッテリーを簡単に取り出すことができます。

フォルツァの場合は吊り上げて取り出しますが、バッテリーケースから横向きにスライドさせて引き出す車種であっても、ガムテープを貼るだけで楽に取り外すことができます。
単体で充電したバッテリーを戻す、ガムテープのつまみがあれば落下のリスクなく収納できます。

 もちろんバッテリーリフトテープを巻くのが最善ですが、純正部品でなくてもPPバンドを一巻きしておくだけで次にバッテリーを取り出す際の手間が大幅に軽減できます。その場合、巻くテープやヒモの種類によってはバッテリーとバッテリーケースが強く干渉することもあるので、両者のクリアランスを確認してなるべく薄い素材を用いるのが無難です。

昔に比べて各部のメンテナンスフリー化が進んだ分、以前であれば簡単にアクセスできた部品にも触りづらくなっているという面もあるのが近年のバイクです。
補充電によってより良い状態がキープできるバッテリーでも充電器が繋ぎづらいという難点があるのも事実です。「メンテナンスが必要なのは分かるけど面倒だし……」と先送りする間にバッテリーが上がって動けなくなる前に、バッテリーの搭載位置やバイク置き場に応じた充電準備の方法を考えておくことが大切です。

POINT
 

 

  • ポイント1・メンテナンスフリーバッテリーの普及によって車両搭載位置の自由度が増した代わりにバッテリー充電などのメンテナンス性が悪化した車種もある
  • ポイント2・車載状態でバッテリーを充電する際に、バイクの近くに電源がない状況でも使えるモバイルバッテリー使用可能の充電器もある
  • ポイント3・バッテリーケースとバッテリーの隙間が少なく簡単に取り出せない場合、ガムテープなどでによるきっかけが有効に作用することもある

 

詳細はこちらのリンクよりご覧ください。
https://news.webike.net/maintenance/426339/

冬場に弱るバッテリーを効果的に充電。スクーターのバッテリー取り出しは20cmのガムテープで!?【画像ギャラリー】
https://news.webike.net/gallery2/?gallery_id=426339&slide=1

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