青木拓磨のモータスポーツライフ「再発見!バイクのようでいてクルマで、クルマのようでいてバイクな乗り物」

青木拓磨のモータスポーツライフ「再発見!バイクのようでいてクルマで、クルマのようでいてバイクな乗り物」

 1990年代に国内外のロードレースでその名を轟かせた青木三兄弟の次男、青木拓磨氏。全日本で王座に輝いた後、世界グランプリの500ccクラスにステップアップし、これからという時に1998年のテスト中の事故で下半身の自由が効かない身体になってしまいました。

 その後4輪レースへ転向し、昨年のアジアクロスカントリーラリーでは総合優勝も遂げています。それとは別に、最近はBRPカンナムRyker Rallyでツーリングも楽しんでいますが、今回は同じトライクでも、だいぶ雰囲気の異なるトライクに乗りに行った時の話を青木拓磨さんに語ってもらいます! 

 
文/青木拓磨 Webikeプラス
 

オートバイのようで、クルマのような乗り物

 

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AP TRIKES125(APトライク)は中国製の3輪車。125ccのエンジン、4速のロータリー式MTの車両だ。

 

みなさん、こんにちは。春になり、というかいつのまにか夏のような日差しのきつい日々がやってきました。そんな某日、とあるショップに行ってきました。それが、東京都府中市にあるBARIQIYA(馬力屋) というショップです。もともとはKTMを扱っているバイクショップなのですが、現在、その主力はAP TRIKES125(APトライク)という三輪車になり替わってしまっているお店になります。

 今回のお目当てはもちろん、そのAPトライクの試乗です。いわゆる中国製の三輪車です。そういうと「あぁ、あれ系のね」というところでとどまってしまうことも多いのですが、「これはとにかく面白いからぜひ乗ってみて」という知人の紹介もあって実際にその車両に乗ってみることにしたのです。

 まずはお店に出向いて、そのAPトライクの説明を受けました。エンジンは125㏄。タンク容量は10Lで、カタログ燃費で25km/Lということなので、200kmくらいは走れるのかな~。ボディサイズは全長2200×全幅1000×全高1650(mm)、乾燥重量は232kgというところです。

 自動遠心クラッチで、4速のロータリー式です。シートの左横に長いシフトレバーが生えていて前に倒しこむごとに、スーパーカブのように1 -2-3-4-Nと変速します。バックギアもあってそちらはシフトレバーの横にある短めのレバーでの操作となります。

 

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法律上の分類としては250ccの側車付き軽二輪、乗車定員は3名だ。

 

 エンジンは125だけど、法律上の分類としては250ccの側車付き軽二輪となり、シートベルトもヘルメットも装着義務はありません。道路交通法では自動車扱いになるので、普通自動車免許が必要です。運転席はアームレスト付きで前後スライドもできた上に、シートバックは可倒式。ちょうどエンジンの真上にあります。乗車姿勢としては跨るわけではなく座る感じです。その後ろに2名分のシートがあり、乗車定員は3名となります。

 もちろん、車両価格も維持費もコストは極めて少なめ、です。

 
 
 

めちゃくちゃ遅い、けれどめちゃくちゃ楽しい

 

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うるさいし、遅いし、でも走ってる感は半端ない。いい感じにシナるし、乗り味はまんまバイク。

 

 オートバイのハンドル操作で、クルマのように動かすという、いわゆるバギーのような感じだということはわかりました。で、さっそく試乗です。

 乗り込んでみて、その走り出しから面白いんです、これが。うるさいし、遅いし、でも走ってる感は半端なくて、乗り味はまんまバイクです。バンクはしないけれども動作の一つ一つがバイクだし、注目度も高いです。

 「倒れないし、転ばないよ」ということでしたが、倒れないけれどいい感じにシナって楽しい。そしてバイクと違ってルーフがあるので守られてる感はすごくあって、でも壊れちゃうんじゃないかって心配もどっかにあって、非日常感覚が満載の一台でした。乗ってみるとすごくおもしろかった。この馬力屋の代表の大澤さんは、その魅力にはまって、商売もこのAPトライク一本でいいかもという感じでやっている状態ですし、多くの人がこのトライクにはまるのもよくわかります。もうほんとに走らなさ過ぎて、試乗中ずっと笑ってしまってました。

 何がすごいといって、このレトロな感じのするAPトライク、車いすでも、なにも改造しなくて乗れるというメリットもあります。今時こんなバリアフリーな乗り物、ほかにないでしょ? というユニバーサルデザインのモビリティだったんです。

 125ccのバイクのくせに大人が3人乗れて荷物も運べる。夏の強い日差しも遮ってくれる屋根があるので風はあまり感じないけど、解放感は抜群。「ハーレーに乗っている人がセカンドバイクとして購入したくなる」ということですが、それが実によくわかる乗り物です。この感覚を味わうためにも、ぜひ一度乗ってみることをお勧めします。

参考URL

青木拓磨のモータースポーツチャンネル

https://www.youtube.com/channel/UC6tlPEn5s0OrMCCch-4UCRQ

takuma-gp

http://rentai.takuma-gp.com/

 

詳細はこちらのリンクよりご覧ください。
https://news.webike.net/motorcycle/374315/

青木拓磨のモータスポーツライフVol.14「再発見!バイクのようでいてクルマで、クルマのようでいてバイクな乗り物」【画像ギャラリー】
https://news.webike.net/gallery2/?gallery_id=374315

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