CBRの心臓を積んだスポーツネイキッド「CB-1」を今こそ見直したい!

CB400SFのために道を拓いたCB-1

 そんな高品質&高性能を誇るCB-1だったが、当時の400cc市場はゼファーに軍配を上げた。ゼファーよりも10万円以上高い価格で、CBRほどレーシーな装備ではないCB-1は、残念ながら人気が出ずに燻ぶった。そこでホンダは1990年、別体式タンクのリアショックや作動性が向上したフロントフォークを備えるマイナーチェンジを加え、さらに91年にはアップタイプのバーハンドルを装備し、ギアレシオを中低速に振ったCB-1 TypeIIを発売しテコ入れを図っている。しかしそれらの改良の甲斐なく、CB-1は92年には後継機に席を譲ることとなった。

 この後継機というのが、400ccネイキッドの代表と言える人気を誇ることとなった「CB400 SuperFour」だった。CB-1と同じデザイナーが手掛けたシルエットは、CBシリーズの新機軸を狙う「PROJECT BIG-1」として結実し、スポーツ走行からツーリング、ストリート、そして教習所でも活躍する万能機として愛された。CB-1が果たせなかった次世代CBの勇躍は、CB400SFに受け継がれたのである。モデルチェンジを繰り返しながら、CB400SFは2020年までラインナップを継続する大人気モデルとなったのだ。

 現代、400ccラインナップが各社カタログ落ちしていく中、直列4気筒モデルの人気は高まり続けている。しかしゼファー、CB400SFといった名機は往年の人気で今なお入手するのは難しくないが、CB-1は絶対数が少ないために希少な車両だ。今こそ注目したい名機のひとつとして、オーナーは大切にしていただきたい。

 

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アップハンドル化したCB-1 TypeIIだが、ややコンセプトはぶれてしまった。

 

 

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CB400SF[1992]CB-1で培われた技術は後進に受け継がれた。こちらは誰もが知る名機として愛されている。

 

CB-1[1989]主要諸元

・全長×全幅×全高:2035×705×1025mm
・ホイールベース:1375mm
・シート高:775mm
・車重:183kg
・エンジン:水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 399cc
・最高出力:57PS/11500rpm
・最大トルク:4.0㎏-m/9500rpm
・燃料タンク容量:11L
・変速機:6段リターン
・ブレーキ:F=ディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=110/70R17、R=140/70R17
・当時価格:64万6000円

 

詳細はこちらのリンクよりご覧ください。
https://news.webike.net/motorcycle/397670/

CBRの心臓を積んだスポーツネイキッド「CB-1」を今こそ見直したい!【画像ギャラリー】
https://news.webike.net/gallery2/?gallery_id=397670

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