仙台から東京への移動に高速バスを利用したのでその様子をレポートする。筆者はこれまで何度か東北へ行ったことはあるが、都市間でのバス乗車の経験については長距離はねおおむね夜行バスで数回しかない。どんな乗車になるのか、実体験でお届けする。
文/写真:東出真
編集:古川智規(バスマガジン編集部)
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■仙台駅は事業者により東西が分かれるので要確認!
乗車したのは杜の都・仙台。乗車地は仙台駅東口だ。駅前で少し早い昼食を取り、JR高速バス乗り場へと向かった。仙台駅というと茶色の駅舎に駅前のビルをつなぐ大きなペデストリアンデッキが思い浮かぶが、それは仙台駅の西口である。東口へは初めて降り立ったが、ずいぶんとイメージの違う。
仙台駅から高速バスの利用となると、宮城交通の仙台高速バスセンターが有名だが、あちらは仙台駅西口から少し離れた場所にあり、宮城交通のほかウィラーなどが乗り入れしている。対してJRの高速バスなどは東口から発車する。行き先は同じでも利用する会社により乗り場が違うこともあるので注意が必要である。
JR高速バス乗り場内の待合室で待っているとバスがやってきた。今回乗車するのは新宿行きである。起点ではあるが出発の20分前という、かなり早い入線だった。また待合室で特に改札の案内はないように思えたので乗車する際は乗り遅れに注意したい。
早速手続きを行い乗車する。車内は独立3列シートで、通路にはプライバシーカーテンが設置されている。本来であれば夜行バスとしての利用に使うものであろうが、昼行便で特に使用禁止のアナウンスはないので使いたい人は自由にカーテンを引いていた。
座席周りは特に変わったところはなかったが、昼行なのでブランケットはなかった。カーテンを引けばプライバシー空間はある程度は確保できるので、やや薄暗くなりゆっくりと眠ることができそうだ。
10人ほどが乗車したところでバスは出発した。次の乗車停留所であるJR長町駅東口へと向かう。車内ではアナウンスが行われ、このあとの行程について説明があった。
それによると仙台・新宿号は通常仙台を出ると東北自動車道を南下して東京へ向かうが、この日は渋滞予測が出ているため、より影響の少ない常磐自動車道を経由して東京へ向かうという。走り出して30分弱でJR長町駅東口に到着した。ここが途中唯一の乗車扱いを行うバス停となる。座席も7、8割ほど埋まり出発した。