全区間乗り通せば12時間ってマジ!? 三重交通のエアロクイーンは真の女王だった!!

全区間乗り通せば12時間ってマジ!? 三重交通のエアロクイーンは真の女王だった!!

 都市間の夜行高速バスは、車両やシートタイプ、運賃に至るまで様々なタイプのバスが運行されている。通常であれば安く目的地に行けるバスに乗るのが魅力的ではあるが、今回はあえて価格帯の高いバスに乗車してみることにした。高額運賃のバスは何が違うのかも含めてレポートする。

文/写真:東出真
編集:古川智規(バスマガジン編集部)
(詳細写真は記事末尾の画像ギャラリーからご覧いただくか、写真付き記事はバスマガジンWEBまたはベストカーWEBでご覧ください)

■三重県内を延々と4時間半!

エアロクイーンの威厳が光る!
エアロクイーンの威厳が光る!

 夜行高速バス乗車するためにやってきたのは三重県の四日市市だ。ここから出発する(経由する)東京方面行きの夜行バスに乗車する。近鉄四日市駅の南バスのりばに停留所がある。週末の夜なのに、周囲はがらんとしている。

 現在このエリアでは再開発工事が行われていて、数年後にはここにバスタ四日市といわれる集約型バスターミナルが開業する予定だ。そのため順次乗り場の切り替えも行われていて、南バス乗り場も1月末をもって近くの臨時バス乗り場へ移転する。

 筆者にとっては今回乗車する夜行バスがここを利用する最後の乗車となりそうだ。しばらく待っていると1台のバスがやってきた。今回乗車する夜行バス「高速鳥羽東京大宮線」である。

 この路線は三重交通と西武観光バスによる共同運行で、三重県志摩市の磯部バスセンターを出発し、三重県内を移動しながら東京を目指す。終点は埼玉県の西武観光バス大宮営業所である。筆者を含め数人の乗車手続きが完了すると、バスは近鉄四日市駅前を出発した。

近鉄四日市停留所
近鉄四日市停留所

 予定時刻は22時55分であるが23時過ぎには出発できた。この先、同じ四日市市内にある生桑車庫と桑名駅前を経由して高速道路へ入る経路だ。実はこの路線は三重県内についてはほぼ一般道を走行するため、起点の磯部バスセンターは19時20分発である。

 ところが同じ三重県の桑名駅前は23時45分発となり、約4時間半の間は一般道を走行するというルートになっている。そして大宮営業所には明朝7時15分着と、全区間を乗り通すと約12時間もかかる距離にしてはロングタイムな路線である。

 乗車できる場所も13ヶ所もあり、今回乗車した駅前のバス停はもちろん、パーク&ライド用の駐車場が設けられている三重交通の営業所、観光地である二見浦表参道にも設定されているせいか、週末となると上下便とも満席という人気ぶりだ。

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