ミライースターボが全日本ラリーの第2戦「ツール・ド・九州in唐津」に出場。手探りが手ごたえに代わり、見事クラス2位と大善戦。磨けばどんどん輝いていく、ミライースターボが楽しすぎる!
文:国沢光宏/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】ミライースターボの進化が止まらない!! ラウンドを重ねるごとに楽しさも大幅アップ!!(7枚)画像ギャラリーミライースの軽量ボディが可哀そう!? 二人で180㎏のクルーが乗る!
全日本ラリーの開幕戦「ラリー三河湾2025」で善戦したミライースながら、なかなか厳しい修行でした。なんせクルマは開発途上。足回りのセットアップはアライメントも減衰力の設定もゼロスタート。
エンジンのトルクカーブすらわからず。土曜日の午前中は文字通りテスト走行になる。ただ手応えは充分! 何より乗って楽しい! すべての「機械」に言えることながら、素性の良さって最初から感じます。
午後はフロントにキャンバーを付け、日曜に減衰力の変更やエンジンのトルクカーブの「人間判定」(笑)など行いながら仕上げていく。最後のセクションで、やっと本来のポテンシャルを引き出せるようになった次第。
面白いことに「速さ」も伴ってくる。当面のライバルになる同じオープンクラスのハイエースと互角に戦えるようになった。そんな流れでの全日本ラリー第二戦唐津です。
エントリーリストを見ると、スタート順は64番手、後はありません! つまり主催者側からすれば「あんたはビリの実力!」という判断です。三河湾じゃハイエースに負けているから当然だ。
こうなれば全国5000万人ミライースオーナーの一人としてプライドにかけて頑張るのみ! クルマは80%くらい仕上がっていたこともあり、土曜日の午前中は三河湾の時よりも減衰力を2ランク上げてみた。
するとどうよ! 驚いたとことに3台出場しているハイエース軍団の前! そればかりか、ゼッケン64番ながら総合56位! 上々のスタートだ。そればかりか午前中の3本を終わった時点で総合52位。オープンクラス6台中の2位!
1位は175馬力の1.6L MIVECエンジンを積むミラージュRSで、こらもうミライースじゃいかんともしがたいが、2位はいけるかもと少しづつスケベ根性出てきちゃいます。
さらに減衰力の微調整を行う、エンジンルームからの熱が逃げるよう、細かい手を打つ。大きい効果こそないものの、確実に乗りやすくなっていく。
そもそも今回は85kgのドライバーに95kgのコ・ドライバーである。合計180kg。車重720kgということを考えたら900kgの走行状態重量のうち、20%以上が搭乗員の重さということになる。軽い搭乗員の組み合わせなら、もっと速い! きっと(涙)。
でも何より楽しい! インプレッサGDB丸目に始まり、涙目、鷹目と3台乗り継ぎ、フォードMスポーツのフィエスタR2、さらにルノークリオのラリー5など様々な本格的なラリー車に乗ってきたが、ミライースも楽しさのレベルはまったく変わらない。
速く走るために必要な基本的テクニックだって同じ。ミライースの性能をフルに引き出せれば、上位クラスのラリー車にステップアップできるだろう。
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