プロトレーナー直伝!! 長時間でも疲れないバスの着座姿勢はお尻の位置がキモだった


 バスに限らず長時間乗り物に乗ると腰が痛い! なんて苦痛な思いをする方も多いハズ。いろいろ試すも一体どれが一番ベストなのやら……そこで今回はパーソナルトレーニングを行っているプロの元、長時間バスに乗っても疲れない座り方を伝授! もっとも負担のかからない座り方とはどんなモノなのか!?

文/写真:古川智規(バスマガジン編集部)
取材協力:株式会社JIZAIE・株式会社KALOS BEAUTY TECHNOLOGY

【画像ギャラリー】運転士も乗客もバスでのお悩み全部解決!路線バスでの立ち方も伝授(8枚)画像ギャラリー

着座姿勢

 通常はオンラインで行うのだが、取材のため特別に対面で取材に応じてくれたのはZENNAチーフトレーナーの末吉史英さん。撮影のためにモデルになってくれたのは同社広報担当者の渡邉さくらさん。解剖学を学んだ末吉さんはヒトの骨格や筋肉がどのように作用しているのかを考慮して教えてくれた。

長距離バスでは腰が心配?

 すべての悩みの原因は血流の阻害によるものなので、ここで紹介するのは血流改善だと考えていただいて差し支えない。そもそもヒトは立っている方が自然で着座する方が不自然なようにできているという。

座り方の悪い例・仙骨に体重が掛かっている

 しかし座らなくてはならないので、問題はどこの部位を使って座るかということのようだ。普通に座ると楽な姿勢に見えても仙骨に体重が掛かりそのままの姿勢を続けると腰が痛くなる。背もたれに背を投げ出しても根本的には変わらない。

 座る際に意識したいのは、お尻を座面奥深く突き出し、背を立てるとヒトの背骨はS字カーブをしているので自然に腰と背もたれの間に空間ができる。この状態で背もたれにもたれかかるとかなり怖い。

座り方の良い例・お尻を座席に突き出して座ることによりS字カーブができる

 それが最も負担のかからない座り方だという。なのでこの腰の空間に座布団やタオルを入れる。やみくもに腰がくっついた状態でタオルを入れても何の役にも立たない。詳細は画像ギャラリーも参照していただきたい。

運転士の肩や腕の痛み

 大型車のハンドルは最近でこそ小さくなったが乗用車よりは大きく、腕を回す半径も大きくなる。これはトラックでも同様だ。腕が張ることにより肩や首が痛くなるのもこれが原因であることが多いという。

3.手のひらを上にしながら一度腕を後ろに回すと肩の位置が変わる

 そこで一度腕を後ろに回し、手のひらを上(前)に向けてからハンドルに手を添えると肩の付け根の骨格が正常な状態になり疲れにくくなる。女性が手を前に組んでお辞儀するCAさんのような姿勢も、同じ要領でやると非常に美しく自然に見える。

左がそのまま腕を前に出した様子で右が手のひらを上にしながら一度回した様子。明らかに肩の位置が変わっている

 ヒトは寝るときに脱力すると手のひらが上になるのが本来のつくりだという。しかし現代人は無意識に力が入る事が多く「大の字」に寝るという方法以外は手のひらが下になっているのではないだろうか。寝る際にはストレッチなどで余計な緊張をほぐしてから手のひらを上にするとよいだろう。

方の高さも違うので見た目も良くなる

足の疲れ・むくみ・傷み

 着座姿勢は運転士・乗客共通だが、足については乗客の悩みだろうか。そもそも足が疲れるのは血流が悪くなる事により、酸素や栄養が届かない結果として起こる。むくみも同様だ。痛みは体が発する危険信号なので、これを無視すると道路交通と同様に(体の)事故につながる。

 運転士は足は常に運転操作のために動かしているのでそこまではないものの、乗客にとっては深刻だ。血流を押し上げる筋肉はひざより下が弱いので、最も簡単な方法は足を挙げて伸ばし、血流とふくらはぎのポンプが機能しやすい状態にする。

 これについてはレッグレストやフットレストがあれば積極的に活用すればよいが、自分の力でしばらく足を挙げておくだけでも改善する。

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