エアインテークは空気抵抗になる
エアインテークは、かつてはターボエンジンの廃熱をするためには必須と考えられていましたが、現在では、高性能ターボ車であっても、エアインテークを設けないクルマが多くあります。なぜなら、エアインテークはその存在自体が空気抵抗になるためです。
近年は、フロントグリルの開口部を限界まで大きくすることで、インタークーラーやエンジンルーム内にこもる熱の排出を行っています。こうした設計ができるになったのは、エンジンルーム内の空気の流れを、正確にシミュレーションできるようになったからです。
しかしながら、高性能ターボ車のアイコン的な意味合いとして残している車種や、レヴォーグのように水平対向エンジンのレイアウト上の都合などで、エアインテーク前提の設計がなされている場合も多いようです。
ちなみにフロントグリルやエアインテークは、「広いほど良い」というわけではありません。エンジン始動直後はエンジンを素早く温めたいからです。これを両立するアイテムとして、必要な時に開け閉めできる「グリルシャッター」という技術アイテムもありますが、その話はまた別の機会にしたいと思います。
コメント
コメントの使い方