巨人トヨタならではの豪快なトライ&エラー!! 珍車・迷車たち 5選

SAI(販売期間:2009年12月~2017年11月)

巨人、トヨタならではの豪快なトライ&エラー!! 歴史に残らないけど、ホントは残したい、珍車、迷車たち
プリウス、アクアとともに期待の大きかったモデルだったが、販売台数は伸び悩んだ

 サイは、『才に満ちた先進性』と『彩を放つ上質感』を兼ね備えたハイブリッド専用セダンとして登場。2.4リッターのアトキンソンサイクルエンジンにモーターとリダクションギヤを組み合わせたハイブリッドシステムによる優れた燃費性能をはじめ、室内表面積の約60%にものぼる部品に植物資源を原料とするエコプラスチックを採用したり、環境負荷の少ない竹繊維スピーカーをスーパーライブサウンドシステムの全スピーカーに採用するなど徹底した環境への配慮も大きな特徴だった。

 また、優れた空力性能を象徴するトライアングルシルエットをセダンで初めて具現化したエクステリアもクラストップレベルのCD値0.27を実現している。7つのSRSエアバッグの全車標準装備に加え、後席SRSサイドエアバッグやミリ波レーダー方式の前方・後方プリクラッシュセーフティシステムの設定など、高い安全性能を担保した先進装備も自慢のひとつだった。

 そんな“これからの時代の小さな高級車”を謳ったサイではあったが、348万9000円~402万3000円という高めの価格帯やセダン離れが加速していた時代の流れには勝てず、その存在感を発揮することはできなかった。

【画像ギャラリー】ヒットはしなかったけれど、実は名車だった忘れられがちなクルマたち

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