スタビライザーの効きを自動で電子制御する「新型ランドクルーザーGR SPORT」のE-KDSS
スタビライザーリンクを油圧シリンダーで構成し、前後を油圧配管で連結してスタビライザーの剛性を機械的に制御するKDSSというシステムが採用されたのは2007年(ランドクルーザー200に搭載)。そのシステムが進化を果たし、新型ランドクルーザー(GR SPORTグレード)に搭載されたのが電子制御でスタビライザー効果を変化させる世界初のE-KDSS(Electronic-Kinetic Dynamic Suspension System)だ。
これは、前後スタビライザーを独立して自動で電子制御し、路面状況や前後輪それぞれの状況に応じてより細かくスタビライザー効果を変化させるもの。SUVに求められる高いロール剛性と悪路走破性の両立や市街地における走行安定性をもたらす、ダカールラリー参戦のフィードバックによって改善された最新のサスペンション制御システムなのだ。
MAZDA2の「15MB」はモータースポーツもイケちゃう一挙両得の二刀流モデル!?
国産のモータースポーツベース車といえばGRヤリスやロードスターNR-Aが有名だが、もう1台忘れてはいけないモデルがある。それは、MAZDA2の15MB。
エンジンはMotorsport Baseというネーミングに相応しく、他のグレードと同型式のSKYACTIV-GのP5-VPS型でありながら最高出力を6ps、最大トルクを0.7kgmアップした無鉛プレミアムガソリン仕様を搭載。6MTのみの設定となるトランスミッションもギヤ比を最適化して、モータースポーツシーンでストレスのない走りを実現している。
モータースポーツベース車であるがゆえに、他のグレードに比べると標準装備の内容は簡素でオプションの設定も少ないが、その希少性とベースグレードで150万1200円という比較的お手頃な車両本体価格はちょっと魅力だと思わない?
軽快な走りを生み出す「新型アクア」のバイポーラ型ニッケル水素電池
2021年7月に発売された新型アクアで大きな話題となっているのが、Z、G、Xグレードに新たに投入された“バイポーラ型ニッケル水素電池”という次世代型のバッテリー。
その特長は従来型のニッケル水素電池に比べると部品点数が少なくなるため、よりコンパクトにできること。例えば、従来型電池と同じバッテリーサイズの場合、より多くのセルを搭載することが可能になるというわけだ。
事実、新型アクアでは旧型に搭載されているニッケル水素電池に比べて約2倍の高出力を達成。その結果、アクセルレスポンスの向上や低速からパワフルかつスムーズな加速性能はもとより、電気だけによる走行可能速度域を拡大したことでエンジンを使わない電気だけの静かでパワフルな走行がより多く楽しめるようになっている。
時代を先取り! 「レジェンド」に搭載された市販車世界初搭載の自動運転レベル3技術
2021年3月に発売された新型レジェンド。その話題の中心となったのは、Honda SENSING Eliteの搭載によって実現した自動運行装置=トラフィックジャムパイロット(渋滞運転機能)だ。
これは、ホンダが国土交通省から自動運行装置として型式指定を取得した自動運転レベル3に適合する先進技術で、高速道路走行中に渋滞が発生すると、一定の条件下でドライバーに代わってシステムが周辺を監視しながらアクセル・ブレーキ・ステアリングを制御して円滑な運転操作を支援してくれるもの。このシステムにより、ドライバーはナビ画面でのテレビやDVDの視聴、目的地の検索などのナビ操作をすることが可能となるという近未来のようなシステムだ。
約1000万通りのシミュレーションとテスト車両による高速道路約130万km走行の実証実験によって実現した高い安全性と信頼性を確保したシステムに、ホンダのチャレンジングスピリットを感じずにはいられない。
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