販売好転! キャラ激変!! 小さい予算で大きな成果 大当たりマイナーチェンジ 5選

e-POWERの採用で3年連続コンパクトカー販売台数No.1を獲得したノート

フルよりマイナー? マイナーチェンジが大当たりだったクルマ
ガソリンエンジンにより発電し、その電力を利用してモーターの力で走行するという「e-POWER」搭載車が大ヒット。最上級グレードでも224万4240円というコスパの高さも人気の要因

 2020年12月に発売された現行モデルのセールスも好調なノートだが、先代のE12型もまた2017年から3年連続でコンパクトカー販売台数No.1を獲得した人気の1台だった。

 そのデビューは2012年9月。日本の自動車メーカーとして初めて女性の開発責任者(水口美絵氏)を起用したことでも話題をさらったが、躍動感のあるエクステリアと上質なインテリアに加え、新開発の直噴ミラーサイクルエンジンに高効率スーパーチャージャーを搭載して平成27年度燃費基準+20%を達成したHR12DDRエンジン搭載車の自動車取得税と自動車重量税が免税となることなども高い評価を得て、発売からわずか2週間で約2万2000台を受注。

 その後、2016年11月にはガソリンエンジンで発電し、その電力を利用してモーターの力で走行する新パワートレインの“e-POWER”を搭載したモデルをラインナップに追加。すると、ノートの人気はさらに拍車がかかり、マイナーチェンジ後から7カ月で10万台の販売を達成するとともに、7カ月連続でコンパクトセグメントのランキングでも販売台数1位を記録。日産の屋台骨を支えたといっても過言ではない1台となった。

1年以内に二度の仕様変更や新グレード追加を敢行! エクリプスクロス

フルよりマイナー? マイナーチェンジが大当たりだったクルマ
フロントフェイスも一新。マイナーチェンジとはいえ、かなりの変更が加えられた。11月25日に再び仕様変更。エクリプスクロスPHEVが進化を果たした

 三菱自動車がクルマづくり100周年となる2017年にグローバルで発売したクロスオーバーSUVのエクリプス クロス(国内では2018年3月に発売開始)。
三菱自動車独自の電子制御4輪駆動技術“S-AWC”によって得られる高い走破性と操縦安定性や、新開発の1.5リッター直噴ターボエンジンと8速スポーツモード付きCVTによる優れた走行性能などが高く評価され、2019年次RCJカーオブザイヤーを獲得(2018年11月13日発表)。

 しかし、その栄誉とは裏腹にセールス面では苦戦を強いられ、日本自動車販売販売協会連合会発表の乗用車ブランド通称名別順位では、2019年4~9月に4426台で50位にランクインするものの、同年1~12月の通年ランキングでは50位圏外という結果に。

 その後、2020年12月にデザインを一新し、ツインモーター4WD方式のPHEVシステムを採用するビッグマイナーチェンジを敢行。前述の乗用車ブランド通称名別順位では2020年12月に前年比693.9%増となる2151台を、また、2021年4~9月も順位こそ48位ながら前年比305%増となる3934台を記録するスマッシュヒットモデルとなっている。

 そして、2021年11月25日にはエクリプスクロスPHEVに運転支援機能「マイパイロット」を搭載するなどの一部改良が実施。同時に、ガソリンエンジンモデルには「Gリミテッドエディション」が新設定された。

スタイリッシュに生まれ変わったキャラバンがハイエース一強の牙城を崩す!?

フルよりマイナー? マイナーチェンジが大当たりだったクルマ
今回のマイチェンで、ガソリン車は「NV350キャラバン」から「キャラバン」に名称変更。バン GRAND プレミアムGXが新設定された

 ある時は業務用のバンとして、ある時はアウトドアのお供としてマルチに活躍するハイエース。その最大のライバルであるキャラバン(ガソリン車)が2021年10月に行ったマイナーチェンジで注目を集めている。

 今回のマイナーチェンジでフロントグリル&バンパーの刷新をはじめ、ボディカラーの追加、黒を基調に落ち着いた雰囲気を演出するインテリア、メーター回りの刷新、D型の新形状ステアリングの採用といった多岐に渡る仕様変更が行われたキャラバン。全車セーフティ・サポートカーS(ワイド)の対象となり、安全性能も大幅に強化が図られている。

 トランスミッションも多段化した7速のワイドレンジによって動力性能と燃費性能を両立するとともに高速走行時の静粛性向上も実現し、新たに追加されたマニュアルシフトモードもストレスフリーのドライビングを提供。

 プライベートユースを意識した専用内外装を採用した最上級グレードのGRANDプレミアム GXを新設定するなど日産の力の入れようは相当なものだが、果たして今回のマイナーチェンジがハイエース一強の牙城を崩す起爆剤となるか? 今後の動向に期待したい。

【画像ギャラリー】フルモデルチェンジよりも実はマイチェンのほうがアンパイ!?(23枚)画像ギャラリー

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