■ほかにもこれだけの車両が皇室用には存在する
まずは宮家。現在の宮家は、常陸宮家、三笠宮家、三笠宮東家(寛仁親王家)、高円宮家の4家で、11台の公用車が所管される。うち、2台は日産とホンダで、残りは全てトヨタが占める。
・常陸宮家:アルファード(H23年式)、センチュリーハイブリッド(H31年式)
・三笠宮家:センチュリー(H23年式/GZG50)福祉車両使用※後部席回転シート、アルファード(H28年式)福祉車両、ヴォクシー(H30年式)
・三笠宮東家:センチュリー(H26年式/GZG50)、フーガ(H29年式)、ヴェルファイア(H30年式)
・高円宮家:アルファード(H24年式)、センチュリーハイブリッド(H31年式)、レジェンド(R2年式)
これとは別に、宮内庁には皇室の方々のクルマのほかにも京都事務所などの地方機関や事業の用に供する庁用車がある。
庁用車として、東京の本庁にプリウスα6台、カムリ、クラウンハイブリッド、プリウス、ヴェルファイア、ハイエースが各1台、フーガ2台、ギャランフォルティス1台の計16台。上皇職ではギャランフォルティス、プリウスの2台。皇嗣職にはハイエースワゴン4WD、アルファード、プリウスαの3台が所管される。
京都事務所には、供奉車を転用したセンチュリー(H24年式)とクラウン(H31年式)、ノア、日産シビリアン(R2年式)の4台が所管される。バスは供奉車としても使用され、本庁にも日産シビリアン2台のほか日野リエッセⅡと三菱ローザがある。
その他の地方機関では武蔵陵墓地に隣接する多摩陵墓監所にはステップワゴン、那須御用邸にはアウトランダー、須崎御用邸にはハイエースバン(H30年式)が所管される。
さらに本庁では、貨物車としてハイエースバン2台とキャラバン1台のほか、散水車、高所作業車、小型貨物車、運搬車など9台がある。
なお、病患輸送車(寝台車)として登録されていた、日産キャラバン改造車は2台とも用途廃止(ディーラーを通じて中古車として転売済み)されており、その後は後継車も導入されていない。
以上が、宮内庁が所管するクルマの全てであり、総勢80台(うち保存・保管車15台)となる。この数字を見て過分ではないかと思われる方もいると思うが、本記事は台数を批判することを目的としているわけではなく、現実としてこれだけの公用車が活躍していることをお伝えするものであることを書き添えます。
【画像ギャラリー】秋篠宮家の公用車レクサスLSはなんと中古車だった!! 皇室のクルマ、最新事情を見る(9枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方