日産車なのに日産らしくない…トヨタなのに…各メーカーの異端児たち 4選

実用性よりもカッコ良さを優先したC-HRはトヨタの異端児

いい意味でも悪い意味でも…“らしくない”あのクルマたち
コンセプトカーのまま市販化されたような個性的な外観。保守的なイメージがあったトヨタのデザインだったが、C-HRはその既成概念を打ち破った「らしくない」クルマと言えるだろう

 2014年のパリモーターショーで新世代コンパクトクロスオーバーのデザインスタディモデルとして発表されたコンセプトカーの姿カタチをそのままに、2016年12月に発売されたC-HR。

 発売当初の人気は抜群に高く、発売1カ月後の受注台数は月間目標6000台に対して約4万8000台という好調な立ち上がりを記録した。

 その主な要因としてあげられるのはTNGAによる新プラットフォームを採用した低重心パッケージ、レスポンス・リニアリティ・コンシステンシーを突き詰めた優れた走行性能、エコカー減税の免税対象となるハイブリッド車の30.2km/Lという低燃費性能などだが、それ以上にスピード感あふれるキャビン形状、ダイヤモンドをモチーフに大きく絞り込んだボディと大きく張り出したホイールフレアとの対比といった個性が際立つ斬新なスタイリングこそが人気を獲得した一番の要因としてあげられる。

 そんな個性的なスタイリングを優先させたこともあり、居住性や積載性といった実用面における使い勝手はライバルのコンパクトSUVに比べて少々難アリ……と、万人受けするクルマを中心にラインナップを展開するトヨタ車らしくない一面も持っている。

 とはいえ、決して優等生然としていないところもC-HRの魅力なのかもしれない。

“らしくない”と思っていたヴェゼル、ホントのところは……

いい意味でも悪い意味でも…“らしくない”あのクルマたち
2021年4月の登場から1カ月で月間販売計画の6倍以上となる受注台数を記録。最近、安パイが多いと言われるホンダだが、ヴェゼルも安パイに向かっている!?

 2021年4月の発売から約1カ月後の受注台数が3万2000台を超える好調なセールスを記録した2代目ヴェゼル。

 日常シーンの大半をモーターで走行することで低燃費を実現した2モーターハイブリッドシステムの“e:HEV”や、最新の安全運転支援システムである“Honda SENSING”の搭載がSUVユーザーだけでなく、ミニバン・ハッチバック・セダンからの乗り換え組にも高く評価された結果なのだとか。

 加えて、エクステリアも強い存在感と精悍さをあわせ持ったフロントデザインやスリークなプロポーションが購入者から好評を博している。

 しかし、Dynamic Cross SolidをコンセプトにSUVの力強さとクーペのあでやかさを上質に磨き上げた初代と比べると、2代目は良くも悪くもコンベンショナルな印象を受けざるを得ない。しかも、SNSなどでは「某社の某車に似ている」という意見も数知れず……。

 しかし、侮るなかれ! 実はF1パワーユニットの設計・開発などを行う風洞実験施設で検証を重ねてクラストップレベルの空力性能を追求、シンプルで美しいエクステリアデザインと優れた空力性能を見事に両立しているのだ。

 そう考えると、ヴェゼルは“らしくない”どころか、実はHondaイズムを継承するホンダらしい一台と思わずにはいられない!?

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