「憧れ」から「もう永遠に手に入らない…」になる前に! ポルシェ ボクスター&ケイマンのエンジン車を中古で狙う!!!

■987型 2代目ボクスター(2004年~2012年)

 初代の後を受けて2004年12月から2012年5月まで販売された2代目のボクスター。

 当初は2.7Lと3.2Lの水平対向6気筒エンジンを搭載したが、2006年途中にボクスターSは3.4Lとなり、ベースグレードも2008年11月からは2.9Lに排気量を拡大。

 中古車相場は170万円からと比較的手頃で、流通量もシリーズ最多であるため探しやすい。

 だが、満足できるコンディションの個体は車両価格300万円以上のゾーンである場合が多いだろう。

 380万円前後で後期型を狙えばほぼ問題のない買い物ができるはずだが、より手頃な予算で探したい場合は250万円前後のゾーンで、内外装の状態と整備履歴が良好な一台を、なるべく多くの個体を見比べながら見つけ出すのが得策となるはず。

●ポルシェ 987型2代目ボクスター(2004年~2012年)
・中古相場:約170万〜480万円
・新車時価格:568.0万〜1056.0万円
・流通量:★★★★☆

■981型 3代目ボクスター(2012~2016年)

 大幅な軽量化やホイールべース&トレッドの拡大などが行われ、2012年6月から2016年2月まで販売された3代目のボクスター。

 ベースグレードの排気量は2.9Lから2.7Lへとダウンサイジングされたが、最高出力は逆に10‌ps上がっている。

 中古車の流通量は初代よりも豊富で探しやすいが、比較的新しい世代のポルシェだけあって、相場は430万〜1000万円とそれなり以上にお高い。

 金に糸目をつけないのであれば車両700万円前後のボクスターSか、あるいは1000万円付近のGTSがお薦めだが、現実路線で考えるなら600万円前後のベースグレードかボクスターSが狙いどころ。

 新しめなだけあって、整備にもさほど神経質になる必要はない。

●ポルシェ 981型3代目ボクスター(2012~2016年)
・中古相場:約430万〜1000万円
・新車時価格:584.0万〜1012.0万円
・流通量:★★★☆☆

■982型 現行718ボクスター(2016年~)

 自然吸気の水平対向6気筒から「水平対向4気筒ターボ」へとダウンサイジングし、車名も改めた現行世代。

 ベースグレードは2Lターボ、718ボクスターSは2.5Lターボとなったが、途中から2.5Lながら高出力な「GTS」と、4LNA6気筒の「GTS4.0」も追加。

 3代目ボクスターとほぼ同程度の数が流通しているため探しやすいは探しやすいが、さすがに現行世代だけあって相場は600万〜1500万円と、かなりのモノ。

 超底値の過走行車さえ選ばなければ、比較的安価な個体を選んでも大きな問題はない。

 もちろん、裕福な方には1000万円前後の「GTS」がお薦めとなるが。

●ポルシェ 982型現行718ボクスター(2016年~)
・中古相場:約600万〜1500万円
・新車時価格:658.0万〜1514.3万円
・流通量:★★★☆☆

●メンテ代や修理費用 ボクスターではいくら?

 価格の手頃さでいえば初代だが、初代は今や流通量が少なめで、コンディションに不安がある個体も多い。「手頃さ」と「品質」「流通量」のバランスがいいのは2代目の前期型ベースグレード。250万円前後で吟味したい。

 エンジン本体がぶっ壊れると100万円以上かかるが、それはレアケース。ポルシェセンターではなく町の専門工場に整備を依頼するならば、修理代は「国産スポーツカーを直す場合の2〜3割増し程度」というのが実態だ。

次ページは : ■987型 初代ケイマン(2005~2012年)

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

マツダ6、実は水面下で開発が続いていた!? 注目新車情報、グッズが当たるアンケートも展開「ベストカー4月26日号」

マツダ6、実は水面下で開発が続いていた!? 注目新車情報、グッズが当たるアンケートも展開「ベストカー4月26日号」

終売が報じられたマツダ6はこのまま終わるのか? 否!! 次期型は和製BMW3シリーズといえるような魅力度を増して帰ってくる!? 注目情報マシマシなベストカー4月26日号、発売中!