■10mm未満のオーバーフェンダーってほとんどない現実
車種専用・汎用品を問わず、オーバーフェンダーと名の付く商品で、10mm未満の突出幅の商品を探す方が難しい。
すべからく、ほとんどの商品がフェンダーの突出幅が10mm以上であり、取り付け後には構造変更が必要となる。
出幅が小さいイメージのあるフェンダーアーチモールも同様だ。「約10mmの出幅で車検対応」などと書いてある商品があるものの、実際に取り付けて測定したら10mmを越えているというケースは想像よりも多いのだ。
■知らなかったが故に、意図せず構造変更になってしまった事例
筆者も営業マン時代に、担当客からの依頼で車検対応を謳う社外品のオーバーフェンダーの取付をしたことがある。しかし取り付けた商品は突出幅が10mmを越えており、装着後の測定であえなくNGが出た。
取り付けたままお客様へ返すことはできず、取り付け時にボディへ穴もあけているため、取り外すこともできない。お客様へ説明して、構造変更を行い、クルマを納めたという経験がある。
オーバーフェンダーの取付自体が重大な事故を助長するとは言い切れないが、取り付けの裏側にはワイドトレッドスペーサーの装着や、限界を超えた幅広タイヤの装着など、脱輪や大きな事故につながるかもしれないカスタマイズが隠れていると筆者は思う。
法規の勝手な自己解釈は、重大事故を招く原因だ。判断が不安であれば、専門家に相談すること。
ルールに従ってクルマを使うことが、全てのドライバーに求められていることを、違法改造車による事故が目立つ昨今だからこそ、改めて認識してほしい。
【画像ギャラリー】1㎝ならOK?でも実測で違う場合もあるオーバーフェンダー取り付け時の注意点(4枚)画像ギャラリー
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