6歳未満の乳幼児を乗せてクルマを運転する際、チャイルドシートの使用が運転者に対して義務付けられている。そしてお店に行くと幅広いチャイルドシートのバリエーションに選ぶだけでも一苦労だ。そこで今回は、チャイルドシート選びの勘所を紹介していこう。
文:佐々木 亘/写真:BRIDE・AdobeStock
■新生児から4歳まで使えるタイプで!安全基準は最新のものをチェック
まず、一口にチャイルドシートと言っても種類がある。新生児から15か月頃まで使える「ベビーシート」、新生児から4歳頃まで使える「ベビー・チャイルド兼用タイプ」。
更に、新生児から6歳頃まで使える「ベビー・チャイルド・ジュニア兼用タイプ」、そして15か月頃から12歳頃まで使える「チャイルド・ジュニア」兼用タイプの4つが主なモノ。
新生児用に用意するなら、おススメは「ベビー・チャイルド兼用タイプ」だ。チャイルドシートは4年も使うと、ヘタリが気になる。
ここでチャイルド・ジュニア兼用タイプに買い替えるのが、子供にもお財布にも優しい判断であろう。
また、国が定めている安全基準をクリアしたチャイルドシートには「Eマーク」が表示されている。
基準は2つあり「ECE R44(通称R44)」と「ECE R129(通称R129)」だ。
最新基準はR129なので、できればこちらをクリアしているチャイルドシートを選びたい。
R129をクリアした商品は、乗換え時期を個人差の少ない身長で示している。
さらに、安全性の高い後ろ向き使用の義務期間が身長75cmかつ15か月まで(R44では体重9㎏か1歳頃まで)延長されているのだ。
より安全に子供とのドライブを楽しむためにも、ここは惜しまず、良いものを選びたい。
■便利そうなセパレートタイプはクルマ2台持ちならあり!
チャイルドシートの多種多様な機能も、パパママを悩ませるところだ。
新生児時に呼吸が楽と言われるフラットなベッド型のチャイルドシートや、シートを取り外し持ち出せるタイプもある。
フラットになるベッド型は、赤ちゃんの姿勢としては良いのだが、車内でのお世話が結構大変になることも。
ベッド型では子供と対面するのが難しいのだ(走行中は赤ちゃんの頭がアームレスト側で足がドア側になり固定されるため。)
通常の後ろ向きタイプで、回転機構が付いているもので十分だと思う。シートをクルマに取り付けてみて、お世話のイメージを膨らませてみてほしい。
また、シート部分を取り外して、車外に持ち出せるタイプもある。これがおススメなのはクルマを2台所有し、1台のチャイルドシートを使いまわす人だ。
シートのベース部分を2つ購入し、シート部分を取り外して乗せ換えるとイイ。
クルマ1台だけでチャイルドシートを使う場合は、ベースとシートが一体になっているタイプで十分。
このタイプの方がラインナップが多く、気に入ったものを選択しやすい。
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