ミケロッティ マーシャル コスワース イルムシャー…… クルマ好きなら忘れられないあのブランドの今【10年前の再録記事プレイバック】

■いすゞ車最強チューナー イルムシャー

当時、クラス最強となる180ps/21.2kgmを誇る直4、1.6Lターボを積んだ3代目ジェミニイルムシャーR(1990年登場)
当時、クラス最強となる180ps/21.2kgmを誇る直4、1.6Lターボを積んだ3代目ジェミニイルムシャーR(1990年登場)

 ラリードライバーだったギュンター・イルムシャーが1968年に設立したドイツのチューニングメーカーで、主にオペル系のクルマを手がけていたことで知られる。

 乗用車市場から撤退する前、いすゞがオペルと同じGMグループだったということもあったため、イルムシャーにチューニングを依頼し、スポーツモデルにイルムシャーバージョンがたびたび登場することになった。2代目のFFジェミニに始まり、ピアッツァにアスカ、ビッグホーンにまで設定され、ハンドリングバイロータス仕様と並ぶ人気シリーズとなった。

 現在、イルムシャーはオペル車を中心に同じGMグループのキャデラック、シボレーなどのコンプリートカーの製作や販売のほか、エアロパーツやアルミホイール、マフラーや足回りなどを手がけている。

 日本市場では現在、オペル車を買えないのだから、いっそのことイルムシャーで買うのもありかも?

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■1970年代のF1界を席巻。コスワース

コスワースがチューンしたベンツ190E2.3-16のエンジン
コスワースがチューンしたベンツ190E2.3-16のエンジン

 1958年に設立されたレーシングエンジンビルダーで、社名は創立者の英国人、M・コスティンとKM/H・ダックワースのふたりの姓を組み合わせたもの。当初はエンジンチューナーとして発足したが、独自のレース用エンジン開発を手がけるようになり、主に資金提供を受けていたフォードのバッジがつけられてレースに使用された

 1967年にロータス49に搭載されたDFVエンジンはJ・クラークのドライブで同年のオランダGPでデビューウィンを飾った。その後多くのプライベーターチームのマシンに搭載されるようになると、1970年代のF1を席巻。単一型式名のエンジン最多勝となる154勝を達成し、現在もF1エンジンを供給中。

 頻繁にオーナーが変わる会社で、2004年にフォードがジャガーF1チームとともにCARTシリーズオーナーのG・フォーサイスとK・カルコーベンにレーシング部門を売却した。レーシング部門以外はVWグループに残っていたが、2004年12月にドイツのマーレグループに売却。

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■BMWのドレスアップの定番 ハルトゲ

 1971年に西ドイツ郊外にBMW車の修理と販売を目的にH・ハルトゲが設立。オリジナルパーツの開発をスタートさせたのはその3年後で、BMWのエンジンチューニングを開始し、ドイツのツーリングカー選手権にも参加するようになった。

 日本で初めてハルトゲを紹介したのは実はあのトミーカイラ。1984年に正規輸入代理店として日本に幅広く紹介し、BMWの名門チューナーとしてユーザーの間での認知度が高まった。2001年1月には正規代理店のハルトゲジャパンが誕生した。現在ではカールソンジャパンが正規輸入元となっている。

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■VWのボルトオンターボが有名 アプト

 VW車を得意としながらボルトオンターボで有名になったのがアプト。創業は1896年と古く、源流は馬車馬の蹄鉄業に遡り、1920年代には馬車のシャシーを設計するようになり、1960年代に入ってから自動車のエンジンチューニングに本格的に乗り出すようになった。

 VW/アウディのチューナーとしては世界随一であり、エンジンチューニングだけでなく、エアロのデザイン、サスセッティングまでをこなす。ドイツツーリングカー選手権(DTM)では、2002年と2004年シーズンを制している。

 日本では1993年から名古屋の「タルガ」で正規輸入されていたが、2002年にタルガのアプト部門が独立。現在ではラガーコーポレーション(さいたま市)が日本での総輸入販売元に。

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