■ランプ界の名門 シビエ
創始者のレオン・シビエがフランスに作ったランプメーカーで、1913年に飛行機の着陸用ライトを開発し、1919年に自動車用ライトの専門工場、「プロジェクチュル・シビエ」を設立。シビエはランプ専門メーカーとして誕生したのだった。
モータースポーツにも積極的に参加し、特にル・マン24時間レースへの参戦は有名で、シビエがランプの24時間テストをするためにル・マンは始まったと言われるほどゆかりが深い。1991年に日本車として初のル・マン総合優勝を飾ったマツダ787Bにもシビエのランプが装着されていた。
日本では1971年に正規代理店のSSリミテッドがシビエを販売開始。以後、シビエのランプはクルマ好きの定番アイテムとして親しまれ、ライトを装着してなくても黄色地に黒の「CIBIE」のロゴが入ったステッカーを貼るのが人気を呼んだ。
現在も引き続きSSリミテッドが輸入販売中だが、メーカー純正でフォグランプがビルトインされたタイプが増え、ホンダ以外はOEMとして納入されている。
【画像ギャラリー】ミケロッティ マーシャル コスワース イルムシャー…… クルマ好きなら忘れられないあのブランドの今(5枚)画像ギャラリー■猫がトレードマーク マーシャル
続いて猫がトレードマークのランプメーカーといえば同じくフランスのマーシャル。フォグカバーのついたタイプもつかないタイプも人気を集めた商品だった。日本ではFETが以前は正規代理店として輸入販売していたが、現在ではシビエに吸収されるかたちでマーシャルブランドは日本では事実上、消滅。そのシビエもフランスのコンツェルングループの傘下に入っている。本国フランスではかろうじてマーシャルブランドの名前は残っていて、ワイパーが販売されている。
マーシャルのフォグランプはマニア人気が非常に高く、ネットオークションではいまだに高値で取り引きされている。欲しい人は今のうちかも!?
【画像ギャラリー】ミケロッティ マーシャル コスワース イルムシャー…… クルマ好きなら忘れられないあのブランドの今(5枚)画像ギャラリー■そのほかにもこんな用品ブランドがあったが、今は?
●クレバータイヤ…フランスのタイヤメーカーで、現在はミシュラングループの傘下に入ってブランドとして残っている。なかなか摩耗しないタイヤとして有名。
●キャレロ…イタリア車に似合うフォグといえばキャレロ。日本では現在、販売している代理店がないため、直接イタリア本国から買うしかないが、品不足に加えてユーロ高のため最近では価格の高騰が激しいそうだ。
●STP…米国のエンジンオイルメーカーで、誰もが一度は目にしたことのあるおなじみのステッカーが有名だが、現在も日本ではシスコジャパンで販売している。
●クロモドラ…カンパニョーロと並ぶイタリアンマグネシウムホイールメーカーで、フェラーリや往年のアバルトでは定番で、現在もホイールの生産を行なっている。
●スピードスター…1970年代にサーキットフィールドで生まれたホイール。2005年にタナベが吸収してスピードスターホイール事業部を発足させ、国内をはじめ北米やアジアに輸出している。
●カンパニョーロ…かつてデザインコンシャスで高額な自動車用マグネシウム合金ホイールを作っていたが、もとは自転車のブレーキやギアを手がけるメーカー。現在は自動車関係から撤退し、自転車パーツに専念してツール・ド・フランスなどでも活躍中。
●パーソナ…1984年にF1にステアリングの供給を始めたのがパーソナル。1980年代後半にはA・セナがマクラーレン・ホンダで使用していた。現在もオートランダムで輸入している。
●イタルボランテ…MOMOやナルディに比べ陰に隠れがちなブランドだが忘れちゃいけないのがここ。現在もエンケイジャパン事業部とイージーライダーズ事業部が統合したエンケイグローバルサプライ事業部が販売中。
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