ニッポンのメーカーは世界から見たときにどれほどの力を持っているのか? ニッポンの企業の世界への影響力徹底的に取材、分析した2013年の企画から、やっぱりこれは外せない! GT-Rを軸に据えての最高速度・加速・ニュルタイムラップの比較をピックアップ!(本稿は「ベストカー」2013年9月26日号に掲載した記事の再録版となります)
文:編集部
■世界基準から見たGT-Rの実力はいかほどのものか?
大排気量のスーパースポーツ全盛の欧米勢に対して日本車を世界基準で見ると、GT-Rが孤軍奮闘している状況。それでは日本が誇る、GT-Rの実力はいかほどのものなのか?
まず、最高速度。新幹線が飛んでいってしまうほどの狂気の世界だ。
ブガッティ・ヴェイロンが406km/hの市販車最速記録を達成した後、シェルビースーパーカーズ(SSR)がその記録を打ち破るためにアルティメイトエアロを開発し、412.28km/hでヴェイロンを抜く。
しかしこれだけじゃ終わらなかった。ブガッティはまたもや抜き返し、今度はヴェイロンはゲノムGTに再び抜かれ、1200psのヴェイロン16.4スーパースポーツで431.072km/hで世界記録を更新したのだった。
現在ケーニグセグが理論上可能だという最高速440km/hのマシンを開発し世界記録を虎視眈々と狙っている。
もはや400km/hオーバーとなると1000psオーバーの世界。世界広しといえども、そんなにスピード出せるところがあるのか? ということで最高速度はGT-Rですら完敗です。
続いて、0→100km/h加速タイム。
最高速度では完敗していたGT-Rがなんと2.7秒で3位! 1位のブガッティは1200ps、GT-Rは排気量、馬力ともに約半分の550psでこのタイムを出しちゃうんだから相当凄いと思いますヨ。
最後にニュルブルクリンクのラップタイム。
上位5台はコンペティションマシンそのものであります。そのなかにあってGT-Rは7分18秒6と速い!
西川淳氏は「最高速度、ゼロ百、ニュルと総合的に見ると、GT-Rがいかに凄いか分かるでしょう。400km/h出るから世界一とはかぎらない。総合的に見ると、GT-Rが一番かも……」とも。
(写真、内容はすべてベストカー本誌掲載時のものです)
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コメント
コメントの使い方最高速が頭打ちするのはトランスミッションが6速だからですね。
2015年頃からのルノーと日産との間での問題が無ければ、トランスミッションやエンジンもテコ入れが有ったのではないかと思います。