日産シルビアはどこが凄かったのか? こんな車はもう出せない!!

どこが凄かったのか? 

 何といってもS15の魅力は、そのボディスタイルであろう。

 つり目型のヘッドライト、低く構えたノーズ、FRクーペらしいボンネット長とキャビンのバランス、フェンダーのふくらみ、大型のテールランプなど、シルビア好きが好みそうなポイントをしっかりとおさえていた。

 車幅は1695mmと幅が狭いながらも、リアのフェンダーや、サイドのボディパネルの造形によって小さなボディには見えないのは、シルビアの魅力のひとつだった。

肥大化で失敗した6代目シルビア(S14)
肥大化で失敗した6代目シルビア(S14)

 肥大化で失敗したS14型のボディスタイルを、誰もがカッコいいと思えるS15型のデザインに修正してきたのには、デザイナーのセンスとスキルの高さが伺える。

 そして、未だに人気がある理由としては、自分でカスタマイズしたくなる弱点が、S15にはあることも挙げられる。S15はデザインやエンジンのポテンシャルは高いのだが、どこかに自分で手を入れたくなる隙がある。

タイヤをインチアップしたりと自分好みで調整可能だった
タイヤをインチアップしたりと自分好みで調整可能だった

 S15を手に入れたら、まずはタイヤをインチアップして、車高調を入れて、エアロパーツを付けて、エンジンのパワーアップをして…といったように、S15は、カスタマイズをする楽しみを持っていたクルマだった。

 よく言われることだが、今の時代のスポーティカーは、最初からメーカー純正のカスタマイズカーが設定されているなど、ユーザーが改造を入れ込む余地が殆ど無いクルマが多い。

 速く走るためのスペックは、もちろん大切なのだが、愛車に手をかけてますます好きになっていくというクルマ文化が昨今は失われてしまったように思う。

まとめ

 次期型シルビアの話題は、雑誌やWEB媒体で何度も出てくる。それだけファンが待ち望んでいるということであろう。

 日産の中で具体的なFRクーペ構想があるのかは分からないが、持てる技術を何でもかんでも織り込んで100点満点を追い求めすぎると、高級なシルビア像しか出てこない。

 標準タイヤなんて16インチでもいいのだ。プアなタイヤサイズに対して、ユーザーがカスタマイズする意欲が湧くようにすればよい。

 ファンはこうした遊び心が欲しいのだ。

 【画像ギャラリー】歴代シルビアを振り返る

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