日本の新車市場においてMT車が占める割合はわずか1%台。しかし、たとえ1%台であろうともMT車も着実に進化を果たしている。クルマを運転する楽しさを味わいたいのなら、今さらだけどMT車を選んでみてはいかがだろうか?
文/FK、写真/スズキ、スバル、トヨタ、日産
【画像ギャラリー】マニュアル車がオヤジ化を食い止める!? 再評価したいオジさんにもやさしいMT車4選(13枚)画像ギャラリー■オジ(=高齢者)ドライバーこそ乗るべきクルマはMT車でしょ?
いまや絶滅の危機に瀕していると言っても過言ではないMT車。しかし、ここではあえて“MT車こそオジドライバーにぴったりな乗り物”と提唱したい。
なぜなら、クルマを運転する楽しさにおいてはMTのほうが実感できることはもとより、クラッチをつながないと発進できないことからペダルの踏み間違いによる暴走が発生する危険度が極めて低いなどのメリットがあるから。
その一方でクラッチ操作が面倒、坂道発進にテクニックを要する、渋滞時の度重なる発進操作が煩わしいといったデメリットもある。
しかし、ひと昔前に比べればMT車も進化していて運転しやすくなっていることもまた事実なワケで。そこで、ここではオジドライバーだからこそ乗ってほしいマニュアル車をピックアップ。
運転がラクチンなAT車に慣れてしまっているかもしれないが、将来を見据えていまこそマニュアル車にスイッチするのもアリな選択かも!?
【画像ギャラリー】マニュアル車がオヤジ化を食い止める!? 再評価したいオジさんにもやさしいMT車4選(13枚)画像ギャラリー■MT車向けのアイサイト搭載で運転技能の衰えもがっつりカバー! スバル・BRZ
2023年9月の一部改良で上質さとさらなるスポーティさを付加した「STI Sport」グレードを新たに設定するとともに、スバル初となるMT車向けのアイサイトが採用されたBRZ。
アイサイトといえば広い視野角のステレオカメラで周囲を認識し、自動車・歩行者・二輪車までも対象としたプリクラッシュブレーキをはじめ、定速クルーズコントロール、車線逸脱警報、ふらつき警報、先行車発進お知らせ機能、追従機能付クルーズコントロールなどを実現したスバル独自の運転支援システムかつ先進安全技術。
そんなアイサイトの高い衝突回避、衝突被害軽減、運転負荷軽減の各性能に対して、MT車の特性に合わせた制御を施して幅広いシーンで安定した動作を実現することで、運転する楽しさと安心を高い次元で両立したのが現行のBRZとなる。
先進安全装備がイマイチなのでMT車に乗りたくても乗れないという人にとって、ここは最大級にうれしい点。
さらに、節度感のあるスポーティなシフトフィールを実現したことに加え、2速から3速、3速から2速、4速から5速、5速から4速といった斜め方向のシフト操作をよりクイックかつなめらかに行えることも、歳を重ねてからMT車が不安という人へのお薦めポイントだ。
より鋭いアクセルレスポンスでコントロール性をいっそう高めてくれるMT車専用SPORTモードも備えており、よりダイレクトでリニアなエンジンの吹け上がりや加減速のコントロール性向上といった優れたパフォーマンスを体感したい人でも物足りなさを感じさせない。
シートフレームやバネの刷新によって身体の沈み込みや反発力を最適化して高いホールド性とフィット感を実現したフロントシート、ボディの高剛性化や構造用接着剤の採用などによる路面やエンジンから伝わる微振動の抑制、各所に採用した遮音材によって実現した静かで上質な乗り心地もBRZの見逃せないポイントといえるだろう。
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