■シフト操作時のエンジン回転数を最適制御! オジドライバーの強い味方! トヨタ・カローラスポーツiMT
2022年10月の一部改良でMT車は廃止されてしまったカローラスポーツだが、2018年8月に投入された6速MT車には“クルマ本来の楽しさ”を提供するべく、トヨタとしては初導入となるインテリジェントマニュアルトランスミッション(iMT)が採用されていた。
カローラスポーツの1.2リッターターボ車(FF)に導入され、現ラインナップにおいてはGRヤリスやGRカローラに採用されているiMTはコンピュータがドライバーのクラッチ操作やシフト操作に合わせて、最適なエンジン回転数になるよう制御を行う優れもの。
後述するZ34型フェアレディZのシンクロレブコントロール付6速マニュアルトランスミッションと同等の機能を有するが、MT車に不慣れな人にとっては苦手意識がある発進時はスムーズさを常時サポートし、ドライブモードセレクトにてSPORTモード選択時も走行中のなめらかな変速をアシストするとともに変速ショックを軽減。
どのような状況にあってもシフト操作時に正確無比なエンジン回転数に合わせてくれる便利な機能というワケだ。
歳とともに衰えるコントロール能力をしっかりフォローしてくれる素晴らしいテクノロジーといえるのだ。
また、欧州をはじめとするグローバルなニーズに応えるべく新規開発されたiMTは従来型に比べて質量を7kg低減するとともに全長も24mm短縮し、世界トップレベルのコンパクトなサイズにすることで車両の燃費性能向上に貢献と世界トップレベルの伝達効率も実現。
そんないいこと尽くめのiMTにもかかわらず、カローラスポーツにおいてはすでに廃止されてしまったという現実に、日本におけるMT車のニーズの低さを感じずにはいられない。
中古車価格も200万円台のもが多く、若干お高めだが、最後のMT車としてなら超お薦めの1台だ。
【画像ギャラリー】マニュアル車がオヤジ化を食い止める!? 再評価したいオジさんにもやさしいMT車4選(13枚)画像ギャラリー■テクニックに自信がなくてもプロ顔負けのシフトダウン操作を楽しめる!! 日産・Z34型フェアレディZは
2022年の夏に販売が開始された新型フェアレディZは、歴代モデルへのオマージュを感じさせるデザインをまといながら405psの最高出力と48.4kgf・mを発生する新開発の3.0リッターV6ツインターボエンジンを搭載する、日産のDNAを象徴するモデルとして高い人気を誇っている。
この新型にもMT車はラインナップされているが、最廉価グレードでも車両本体価格が539万8800円で一般庶民にとってはおいそれと購入できるような代物ではない。
だったら、先代モデルのMT車を中古車で手に入れるという選択肢もあるのではないだろうか?
というのも、2008年12月に発売された先代モデルのMT車には“技術の日産”を象徴するような世界初の機能が搭載されているからだ。
その名はシンクロレブコントロール付6速マニュアルトランスミッション。
これは、シフトダウン時にエンジン回転数を一瞬だけ高めてギヤと同期させ、スムーズなクラッチミートを実現することで走行安定性やスムーズなコーナリングをもたらすというもの。
ドライバーのクラッチペダル操作をクラッチペダルに設けたスイッチで検出し、シフト操作をシフトポジションセンサで検出。これらふたつの情報と車速信号から変速先のシフト位置での回転数に同期するようエンジン回転数を制御してくれるのだ。
例えば、減速の際のシフトダウン時にヒール&トゥのような複雑な操作が不要になり、誰でもプロドライバーの気分に浸れるだけでなく、無意識にシフト操作することが可能でステアリングやブレーキングに集中し、なめらかで安定した走りが可能になるのだ。
普通に運転しているだけでプロドライバーなみのシフト操作をクルマが勝手にしてくれるのだから、運転技能の衰えが気になる歳になってもMT車の持つ楽しさを存分に味わえることは間違いない!
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コメント
コメントの使い方現行BRZを世紀の割安車と見てる自分としては、MTのアイサイト一部対応で更に求めやすくなったと思います。
ただシビックRやGRヤリス、カローラなどのiMTに乗ったこともありますので、それらのブリッピング機能は正直羨ましかった。
何が良いって、ONのまま自分でヒールトゥしてもこちらの操作を優先してくれる所。やりたい時は自分で意のままに、失敗にはフォローしてくれて、全お任せも全OFFも自由。あれはいい