【エンジンを長持ちさせる秘訣】あまり乗らない 高回転まで回さない方がいいのか? 

実は高回転まで回すよりも高速道路のクルージングが理想

やはりチョイ乗りよりも高速道路をクルージングした方がエンジン、クルマにとってはいい
やはりチョイ乗りよりも高速道路をクルージングした方がエンジン、クルマにとってはいい

 また、燃料供給にキャブレター、点火系にディストリビューターを使っていたエンジンなら、プラグのカブりを防ぐために高回転域まで引っ張る必要があったが、今日の電子制御でダイレクトイグニッションのエンジンには、そうした儀式は不要だ。

 油圧を高めて、油圧経路のスラッジの堆積を防ぐのがエンジンを回すメリットといえる。したがって、中回転域と言える3000rpmあたりまで回せば十分だ。

 それよりも軽負荷の燃焼を一定時間続けることが大事。理想は、高速道路でのクルージングだ。

 月に1度くらいは高速道路を走り、合流時にはしっかりと加速してエンジン回転を高め、その後は巡航することで、燃焼温度が高めな燃焼を続けるになり、カーボンやデポジットを軽減させることができる。

 その後高速道路を下りると、エンジンの吹け上がりが軽くなって、エンジンの調子が良くなったことを体感できるクルマも珍しくない。

 さらにデポジットを減らしたいなら、燃料に清浄剤を添加してやるのもアリだ。ハイオクガソリンのなかには、レギュラーガソリンよりも清浄剤が多く含まれているから、ハイオクを入れてもいい。

エネオスのハイオクガソリン、エネオスヴィーゴは清浄性能:吸気バルブの汚れを86%減、燃費:最大3%向上(摩擦調整剤未添加のハイオクとの比較)、加速性能:最大5%向上、出力:最大15%向上
エネオスのハイオクガソリン、エネオスヴィーゴは清浄性能:吸気バルブの汚れを86%減、燃費:最大3%向上(摩擦調整剤未添加のハイオクとの比較)、加速性能:最大5%向上、出力:最大15%向上

デポジットやカーボン除去以外にも効果アリ

 走行することでエンジンオイルにも水蒸気(燃焼ガスから発生)や燃料(冷間時の走行が多いと燃料希釈も多い)が混じってくるから、これらもある程度長時間エンジンを回すことで、エンジンオイルから蒸発させ、オイルの状態を回復させることにつながるのだ。

 マフラーのサイレンサーに水が溜まることで、マフラー内部が腐食して穴が空いてしまうことは、純正マフラーがステンレス製になったことで、ほとんどなくなった(それでも磁石がくっつく安いステンレスSS430などでは、溶接部分などから腐食することもある)。

 どんな機械もキチンとしたメンテナンスをしたうえで、毎日動かしてやる方がコンディションは良いことが多い。乗らなさ過ぎはタイヤや足回り、エンジンルーム内のゴム類の劣化も早める。

 例えば愛犬を散歩に連れ出すかのように、愛車も時々しっかりと走らせてやることで運動不足解消につながり、油圧系の動脈硬化や吸排気系の血栓を防ぐことができるのだ。

 忙しい日々の中、休日だからといって意味もなくドライブする余裕は少ないかもしれない。たまには買い物などのついでにちょっと遠回りして、しばしクルージングを楽しんでみてはいかがだろう。

【画像ギャラリー】高回転まで回るエンジン搭載車一覧

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