いっそのこと、キックスを廃止してこのキャッシュカイとインドのマグナイトを導入しては??
冒頭でも触れたが、日本の日産ラインアップにおけるSUVは、キックスとエクストレイルのみ。SUVが主流になりつつある昨今においては、選択肢が少なすぎる状況だ。そのキックスも、他社のコンパクトSUVと比較して割高感があることなどで、販売が伸び悩んでいる。
実際、2024年度上半期(4月~9月)の販売台数は、前年比91.9%の約6,800台。ライバルであるホンダWR-V(17,800台)や、ヤリスクロス(約36,500台)に大きく後れを取ってしまっている。このままでは2024年10月に登場した新たなライバル、スズキ「フロンクス」にも引き離されてしまう結果になりかねない。
エクストレイルとキャッシュカイは、全幅こそさほど変わらないが、全長は240mmも違う(キャッシュカイ:全長4,425mm×全幅1,835mm×全高1,625mm、WB 2,665mm、エクストレイル:4660mm×1840mm×1720mm、WB 2705mm)。キックスクラス(4290mm×1760mm×1605mm、WB 2620mm)のコンパクトSUVも必要ではあるが、キックスがここから販売台数を伸ばすのはかなり難しいと思われ、いっそのこと、キックスを廃止して、インド日産のコンパクトSUV「マグナイト」(全長3994mm×全幅1758mm×全高1572mm、WB 2500mm)と、このキャッシュカイを導入し、ロッキー/ライズ、WR-Vと競わせるほうが、望みがあるように思う。
キャッシュカイは、英国サンダーランド工場生産であり、円安が続くなかでは、日本での生産が叶わなければ価格を抑えることも難しいだろうが、このキャッシュカイ&マグナイトの国内導入作戦であれば、一発逆転もありえるかもしれない。ぜひとも日本導入を期待したい!!
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