■フィットハイブリッドがアクアを凌ぐ36.4km/L達成 ますます激化する燃費競争にひと言
新型フィットハイブリッドがJC08モード燃費で36.4km/Lを達成したそうです。アクアが35.4km/Lだから、ちょうど1.0km/Lのリードです。36.4km/Lとはべらぼうな燃費です。
ボクが最初に燃費を意識したのは2011年6月に誕生したデミオのSKYACTIVで25.0km/Lを出した時ですね。わずか2年と少しで10km/L以上燃費が伸びるんだから技術とはたいしたものです。
軽自動車だってミライースがアルトエコの33.0km/Lを凌いで33.4km/Lになったそうですが、ご先祖様が、若い頃乗ったフロンテやフェローだと思うと信じられないね。
フロンテクーペというクルマがあったでしょう。まだ36ccの時代ですが、リアに2サイクルの3気筒エンジンを積んだRRですよ。こいつで箱根の山坂道まで走ったんですが、何回給油しただろうね。タンクは小さいし(27L=編集部調べ)、記憶が確かなら8~9km/Lくらいでしたからね。白煙もうもうだし、ブレーキはフェードするわ、でたいへんでしたが、40年前のことを覚えているっていうのは、それだけ楽しかったということでしょう。
燃費競争もいいけれど、走りの楽しさはやっぱり必要でしょう。今回フィットハイブリッドにSパッケージがラインアップされ、31.4km/Lと燃費が落ちても、そのぶんスポーティな走りが楽しめるグレードがあるそうです。ボクはこれに期待しているんですよ。燃費競争はこれから数字だけでなく中身を競うようになってほしいね。
■被害低減ブレーキ普及が加速するが…… メーカーに足りない機能説明
自動ブレーキを装着したクルマが増えています。これまで高級車を中心に装着されたものが、軽自動車やコンパクトカーへと装備が広がっていますが、それだけ需要があるということでしょう。
自動ブレーキといってもレーザーレーダーやカメラを使って、自動的に減速する衝突被害低減ブレーキのほかに、自動的に駐車場などでのブレーキとアクセルの踏み間違いを防ぐ誤発進抑制機能や急ブレーキ時に自動的にハザードを点灯する機能などがセットになっている場合が多いんだね。
今いったような自動ブレーキの中身を多くの人は知らないでしょう。『ぶつからない』でひとくくりにされているでしょう。でもレクサスに付いているものとスズキやダイハツのものは同じじゃないでしょう。だから、メーカーの垣根を越えて体験試乗会をやればいいんですよ。値段やクルマによって何が違うのか? を含めてしっかり説明すればいいと思います。
正直ボクのような粗忽なジジイにはありがたい装備だけど、大きなお世話という気がしないでもないねえ。やっぱり、ブレーキをかけるというのは、動きを止める不快なことだから、自分でやりたいよね。
もちろん、本当にぶつかる前に警告してくれるらしいけど、慣れないジジイやババアが警告音に慌てて、パニクってしまうことだって考えられます。おそらくボクだって単純な警告音だと、とっさの認識ができないかもしれません。
だからステアリングなのかシートなのかフロアなのか、どこがいいのか即断できませんが、音以外のもの、例えば振動でも警告をし、あくまでも運転手にブレーキをかけさせ、それでもダメな時に自動ブレーキが利くという段階を踏んだものにしてほしいね。
もうひとつ、運転手は自動ブレーキが「怪しいものだ」と思っていたほうがいいんですよ。もちろん、信用しないわけじゃありません。100%信じ切らないということです。
「自動ブレーキを付けたからクルマにまかせて安心」。そんなおごった慢心がとにかく一番怖いんです。
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コメント
コメントの使い方今それを実践してるのが、豊田章男さんだよ。トヨタ毛嫌いしてる井上久男なんか世の中、先みてない第一人者。物を作れば金が動く。金が動けば人も動く。