プラドの後継として2024年に登場したトヨタ ランドクルーザー250。購入にあたっての悩みどころは長い納期とグレード選びだろう。ランクル250はどのグレードを選ぶのが正解なのか? 目的別におすすめのグレードを選んでみた。
※本稿は2024年11月のものです
文:渡辺陽一郎/写真:トヨタ、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2024年12月10日号
※Tはターボ、DTはディーゼルターボ、Mはモーターの略称です
■走りで選ぶなら?
2.7Lのガソリン車は避けたい。2240kgのボディでは動力性能が不足する。平坦路なら問題ないが、ランドクルーザー250は悪路向けのSUVで、長距離を移動する機会も多い。高速道路や峠道の上り坂も走るから、2.7Lのガソリンではパワー不足が目立つ。
その点で2.8Lのクリーンディーゼルターボなら、実際の走りに大きな影響を与える最大トルクが51kgmだからガソリンの約2倍だ。ATもガソリンは設計の古い6速だが、ディーゼルは8速で動力性能を有効活用できる。ディーゼルVXの価格はガソリンVXよりも85万円高いが、その価値は充分。
そのディーゼルで選ぶ走りのグレードは、最上級のZXだ。
ランドクルーザー300にも装着されないフロントスタビライザーのロックとフリーを切り替えるSDM、電動リアデフロック、マルチテレインセレクト、マルチテレインモニターなど、悪路走破力を高める豊富な機能を備える。
日本で使う機会は乏しいが、凸凹が激しく滑りやすいオフロードコースを走る機会があるなら、利用価値は大だ。
【画像ギャラリー】安くない買い物なので選択は慎重に!! 目的別・トヨタ ランドクルーザー250の推奨グレード(20枚)画像ギャラリー■コスパで選ぶなら?
コスパで選ぶグレードは、中級のディーゼルVXだ。最上級のZXは、前述のとおりSDMや電動リアデフロックを装着するが、一般的な使用頻度は低い。そこでZXよりも価格が105万円安いディーゼルVXを選ぶ。
最も安価なディーゼルのGXでも実用的には支障はないが、装備がシンプルだ。GXの価格に110万円を加えてVXを選ぶと、本革シート、前席ベンチレーション、プレミアムサウンドシステム、リアゲートの電動開閉機能などが加わる。ディーラーオプションで丸型ヘッドランプ(18万7000円)を選べることもVXの魅力だ。
●トヨタ ランドクルーザー250主要諸元
全長4925×全幅1980×全高1935mm、2.8L、直4DT、(204ps/51.0kgm)、11.0km/L(ZX)
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