ヤリスクロスに負け続けていいのか!? 日産よ、今こそラシーン並のお手軽SUVじゃない!?

ヤリスクロスに負け続けていいのか!? 日産よ、今こそラシーン並のお手軽SUVじゃない!?

 もっとも売れている市場といっても過言ではないコンパクトSUV。でも日産はそのカテゴリーにほとんどモデルが存在しないのだ。復活するならこの激アツ市場にも是非!!!!!!

文:デグナー12(Team Gori)/写真:トヨタ、日産、写真AC

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■ライズ&ロッキーが切り開いたコンパクトSUVカテゴリー

トヨタの販売力もあり、不動の地位を確立しているライズ
トヨタの販売力もあり、不動の地位を確立しているライズ

 ライズ&ロッキー、ホンダのWR-Vに代表されるコンパクトSUV。特に2019年に登場したライズは2020年上半期に販売台数一位になるほど爆発的にヒットし、コンパクトSUVという新しいカテゴリーをつくった。全長4m未満のコンパクトサイズに、200万円を下回る販売価格が魅力で、一家のセカンドカーとして今も人気が高い。

 それに対し、日産の最もコンパクトなSUVはキックスで、全長は4290mm、全幅1760mmとライズよりひと回り大きい。キックス自体はe-POWERの機能とコンパクトボディながら広い室内空間が好評で今の日産をけん引する車種の一つ。

 しかし、価格的、車格的にライバルはヤリスクロスやヴェゼル、CX-3などと比較される傾向があり、魅力的なライバルがひしめき合う激戦カテゴリー。そういう意味ではコンパクトSUVカテゴリーはライバルが少ないにも関わらず、日産にはライズクラスの新たなクルマの噂は聞こえてこない。

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■なんなら令和版ラシーンの復活はどう?

全高1515mmとコンパクトカー並みの低さが特徴のラシーン
全高1515mmとコンパクトカー並みの低さが特徴のラシーン

 とはいえ、ライズのようなクルマを登場させても二番煎じ。後出しだからこそ、日産らしいオリジナリティの強い車種が欲しいところ。例えば日産がかつて販売していたラシーンがまさしくそれだ。

 ラシーンは1994年に登場した7代目サニーの4WDをベースとしたクロスオーバーで、SUVらしからぬ低いボディと、角張った外見が特徴だったクルマ。2000年に生産終了となったが、中古車市場の流通台数が少ないこともあり、今では状態次第で当時の新車価格を上回るほど中古車価格が高騰。時代を先取りし過ぎたSUVといえる。

 ライズ/ロッキー級のボディサイズにラシーンを彷彿させるデザイン。そこに日産お家芸のe-POWERが組み合わされば、このカテゴリーのクルマとしては魅力的ではないだろうか。日産にはノートのクロスオーバーがあるが、単に既存車種をクロスオーバー化するだけでは厳しい。

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■先進技術もいいけどもっと手頃な価格のSUVがほしい

アクセル、ブレーキ、ステアリングのすべてを自動制御プロパイロットは近年の日産の代名詞
アクセル、ブレーキ、ステアリングのすべてを自動制御プロパイロットは近年の日産の代名詞

 価格面では200万円を大きく超えるようであればライバルに対しては劣勢。クルマのサイズ的に一家のセカンドカーとしての役割が大きく、プロパイロットなどの先進技術よりも燃費と使い勝手、価格が重要なファクターだろう。

 日産には過去を遡ればGT-RのアテーサE-TS、ノートに代表されるe-POWERシステム、最近ではプロパイロットなど、いつの時代も革新的な技術で日産ファンを魅了している。その技術は言うまでもなく素晴らしいが、もう少し手頃に乗れる遊び心のあるクルマを求めたいところだ。

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