■日本メーカーに勝ち目はないか!?
ホンダも日産もたくさんの素材を使い開発しているようだ。されどBYDやCATLなどは、ホンダと日産の何十倍の規模で同時に試験を行っているそうな。最適の素材が見つかる可能性が何十倍もあるということです。
それで3元系リチウムイオン電池も負けた。大幅に先行していた3元系リチウムイオン電池は追いつかれ、抜かれた。全固体電池の場合、おそらく市販のタイミングでも中国勢に勝てないと思う。
日本勢が実用化する前に中国勢は実用化し、同時進行形で開発を進め、大量生産によってコストダウンしていく。電池の材料も自前で調達するに違いない。市販で先行した3元系リチウムイオン電池より一番と難しい勝負になりそう。
ということでホンダと日産が統合するのは2026年8月。それまでに電池技術者を一つのチームにまとめて開発を進めても、市販化するまで最短で4年。電池の劣化試験には時間が必要ですから。
当然ながら中国ばかりか韓国も全固体電池を実用化し、量産によりコストダウンも進む。日本勢が全固体電池を実用化した時点で、もはや周回遅れになっているような気がしてならない。
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コメント
コメントの使い方そのチャイナに日本の技術をタダ同然で譲る道筋を立てた日本の政治家や官僚はどの様に責任を取るつもりなのでしょうかね?
勿論、政治家や官僚に限らず、見識の低い民間の経営者や学術関係者も同罪です。
国沢さんの記事をいつも興味深く読ませていただいております。
本論ではありませんが、国沢さんの記事では誤植が多く(今回は時前)、ベストカーさんで校閲はしないのでしょうか?
いい記事を書いているのに勿体無いと思います。
中国は多少安全性に問題があってもドンドン作る。作りながら考えて改善する。数をこなす内に技術が進歩する。日本は100%の安全性を確認してから商品化する。品質に対する経営方針の違いが商品化のスピード、コスト競争力に大きく影響する。
ま、そんなネガティブなこと言っていたら、何にも事が進まないので、まずは、全力で日の丸連合で開発するのみだと思います
当然、特許戦略も大事なのは各メーカーは百も承知な筈で、抜かりなくやっていると信じます
全個体電池が仮に完成したとして、一般家庭で使用する3日から1週間分の電力を5分で充電可能にするインフラ整備が大変そう。
電池ではないが、今までにない新製品を開発した現場にいた人間からすると・・ 国沢氏の主張は身に染みて理解出来る。今の日本の開発速度では残念ながら、負ける。経営陣の現状の理解度(危機感の無さ)は致命的だ。トップの無理解で開発で負けるのは技術者として非常に悔しい。結局、予算不足、人員不足に対して、技術者が万年残業・24時間実験でやるのが日本のサラリーマン技術者の宿命だ。頑張れ、技術者。
国沢さんの指摘、当たってますよ。中国の強みは開発のスピ-ドが 日本と全然違うそうだ。これはBYDに派遣されたトヨタの技術員の感想。例えばの話ですが、日本は一つの法律施行されるまで最低2年要しますが、中国では翌年というより即、施行されますからね。