激アツ!! 期待大!! と言われたクルマの[悲しい末路]

■先代の栄光を引き継げなかったモデル

●日産 シルビア(S14型)

激熱!! 期待大!! と言われたクルマの[悲しい末路]
6代目S14日産 シルビア。1993年にデビューしたモデルだが、成功作だった先代よりも大型化され、シリーズ初の3ナンバーサイズになったことが不評を買った

 1965年に登場した初代日産 シルビアは、フェアレディZなどのコンポーネンツを利用して開発された2ドアクーペモデル。

 2代目以降はベースを変えるものの、FR+2ドアという基本コンセプトを変えることなく、2006年まで製造が続けられた。

 シルビアの人気が最高潮に達したのが1988年発売の5代目S13型で、日本国内バブル景気の後押しもあり、走りを重視する層とデートカーとしてのニーズの双方に応えるかたちで好調なセールスを記録した。

 だが、そのシルビア人気も1993年デビューの6代目では失速してしまった。

 流麗なボディデザインとコンパクトな車体が生むキビキビとした走りもS13型の人気の要因になっていたが、この6代目S14型ではボディサイズが拡大されてシリーズ初の3ナンバーモデルになり、装備もより豪華になった。

 これはS14型の開発がバブル景気真っ只中だったことも理由だが、市場がシルビアに求めていたものとはズレがあった。

 さらに1993年にはバブル景気も終わっていて、世間には緊縮財政ムードも流れていた。

 そこに登場した大柄で豪華なシルビアはニーズにマッチせず、クルマの出来とは裏腹に低い評価を得る結果になった。

 シルビアは1999年発売の7代目S15型で小型化を実施するが、すでに時代が2ドアクーペを求めておらず、販売台数の回復もないまま、この7代目をもってシルビアは37年の歴史にピリオドを打った。

 今回紹介した5車種は、メーカーの期待に応えることこそできなかったが、けしてダメなクルマだったわけではない。

 しかし、商業面での成功を得られなかったのも事実で、それがビジネスの難しさを表している。

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