■エクステリア
アメリカ仕様の次期レガシィのボディサイズは、全長4796×全幅1840×全高1500mm、ホイールベースは2750mmだ。
「レガシィコンセプト」ほど大きくないが、現行のアメリカ仕様より全長が41mm、全幅は20mm拡大している。ライバルのカムリやアコードよりまだ小さいものの、現行モデルに比べると大きくなったイメージだ。
いっぽう、全高は現行より5mm低くなった。バランス的にワイド&ローのフォルムで、プレミアム感とスポーティイメージを融合させたスタイリングといっていいだろう。
フロントデザインは、最近流行の細めのヘッドランプを採用した。サイドに回り込み、切れ上がっている。バンパー両サイドに組み込まれるフォグランプも個性的で、グリル回りにスバルらしさが残るものの、歴代レガシィに比べ精悍なイメージに仕上がっている。
ボディサイドは、前後にブリスターフェンダーが与えられ、それを挟むように上下2本の直線的なキャラクターラインが設定されている。かなりシャープな印象で、欧州のプレミアムサルーンを意識したデザインだ。
さらに、セダンにしてはCピラーとリアウインドウが緩やかに傾斜し、トランクリッドに続く流麗なリアスタイル。後席側のサイドウインドウが狭く、まさに4ドアクーペである。
■インテリア
インテリアは、上級サルーンを意識した設計のようだ。
キャビンは、大柄なボディのメリットをいかんなく発揮し、大人4人がくつろげる居住空間を確保している。
現行レガシィもグローバルモデルという位置づけで欧米での使用を意識しているが、次期型はその現行モデルをひと回り広くしているのがポイント。大柄な欧米人が4人ゆったり乗れるコンセプトといっていいだろう。
スバルによると、インテリアのデザインテーマは「スポーティ&コンフォート」で、上質さとスポーティな愉しみを提供するという。これに合わせて、インテリアカラーはスポーティなブラックと華やかなアイボリーの2パターン用意されている。
ダッシュボードは、ワイド感をアピールする横基調のデザインを採用している。視認性の高いメーターパネル、操作性の高いシフト操作系などが機能的に配置され、スポーティなムードを漂わせている。こうしたインテリアの処理に、歴代レガシィで培ってきたスポーツセダンの香りを感じさせる。
ナビやオーディオは、スマートフォンやタブレットPC感覚の直感的なタッチ操作が可能なヘッドユニットを採用している。しかも、さまざまな情報を集約するセンターディスプレイだ。
日本仕様もほぼ同じ仕様になると予想される。
■テクノロジー
昨年(2013年)秋に発表されたアイサイトの進化版、バージョン3がレヴォーグに続いて次期レガシィにも搭載される。
ご存じのように、ステレオカメラの性能を全面的に改良しており、「レーンキープアシスト」や「危険回避アシスト」などの新機能が追加されたニューバージョンだが、今回発表されたアメリカ仕様には日本仕様にはない機能が追加されている。
夜間のコーナリング時の視認性向上機能、後方側面の死角の車両検知機能、後退時に左右から接近してくる車両の検知機能などで、レヴォーグのアイサイトには搭載されていない。
日本仕様のアイサイトに、これら新機能の採用は現段階で未定だが、安全性向上につながる機能だけに、今秋国内発売される次期レガシィから導入される可能性がある。


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