86/BRZ アクセラスポーツXD ゴルフGTI V40…… 今なら狙い目!? 「GT」の名にふさわしい 乗って超楽しい日欧米おススメモデルたち【ベストカーアーカイブス2014】

■輸入車のイチオシGT

GTのお手本ともいうべきゴルフGTI。搭載される2L、TSIエンジンはデュアルインジェクションシステムを採用
GTのお手本ともいうべきゴルフGTI。搭載される2L、TSIエンジンはデュアルインジェクションシステムを採用

 輸入車のイチオシGTは当然のことながらゴルフGTIとなる。

 このクルマ、試乗すれば誰だって「う~ん! ヤラレタ」と思うことだろう。とにかく楽しい!

 最高出力こそ220psで日本車のスペックと比べたら目立たないが、最大トルクはNAの3.5Lに匹敵する35.7kgmを1500回転から発生するのだから凄い! 扱いやすくて速い! ホットハッチのお手本のような存在。

 しかもツインクラッチDSGのセッティングが素晴らしい! 変速のタイムラグないだけでなく、シフトアップの時に「ボワッ!」という吸気系の迫力ある音を出す。タマランです。

 こいつでワインディングロードを走ってると、ムダなシフトを楽しんじゃうほど。近い将来(もしかしたら今年か?)6速マニュアル仕様も輸入すると言っているため、一段とワクワクするGTになると思う。

 御存知の通りVWってWRCデビューの年にマニファクチャラーズチャンピオンと、ドライバーズチャンピオンを奪取した。エンジンやサスペンション技術の奥行き&蓄積たるやヒジョウに大。

 GTIのハンドルを握っていると、自律自動ブレーキから、ハイ&ロービーム両方ともHIDのライトなど フル装備状態369万円という価格に充分納得できる。もちろんGTカーらしく、ロングツーリングだって快適だ。

■ボルボV40もイイぞ!

ボルボV40のポールスターパフォーマンスパッケージは専用のエンジンプログラミングで20psアップ
ボルボV40のポールスターパフォーマンスパッケージは専用のエンジンプログラミングで20psアップ

 新しい世代のGTとして強くプッシュしたいのがボルボV40である。ツアラーとしての資質は素晴らしい! ノーマル状態でも1.6Lターボから180psを発生しており、ゴルフGTIの220psと遜色なし。

 しかも高回転域までトルク落ちないエンジン特性のため、回せば回すだけ気持ちいいエンジン音を伴いつつパワー出る感じ。なかなかスポーティなのだ。ツインクラッチATのシフトフィールも良好。

 サスペンションは標準でもイマドキ珍しいくらいハード(乗り心地は悪い)。ノーマルでスポーティ仕様なのである。ワインディングロードを攻めたって簡単にネを上げない。269万円のベーシックグレードですら驚くほど使い切れないほどの高いコーナリングスピードを持つ。だからこそ私も思わず買ってしまったワケです。

 その上、優れた性能を持つアダプティブクルーズコントロールは、ロングドライブの心強い相棒になってくれる。

 さらに、でございます。20万円の『ポールスターパフォーマンスパッケージ』を導入すると、たちまち200psになってしまう。私も早速導入してみたら、もう誰が何といってもGTカーだ。

 また、ロングツーリングではさまざまな天候や路面条件に出会うが、安全デバイス満載のV40なら安心かつ安全にドライブを楽しめることだろう。私のイチオシGTであります。満足度極めて高い。

 輸入車の次点としてプジョー208GTIやルーテシアRS、ジュリエッタのハイパワー仕様などラテン勢が出てくるが、どれもゴルフやV40の魅力に勝てていない。

 GTカーはロングクルージングも余裕でこなさなくちゃならぬ。ラテン勢を見ると短距離選手というイメージなのだった。「いくつもの山と平原を越える長旅」をしたいという雰囲気にゃならん。「山だけ越える旅」用です。

 さて。日本とヨーロッパ、手の届くGTが多いのはどちらか? こらもう明確。文頭に書いたとおり、日本はクルマの楽しさを追求しようという熱意を 失いつつある感じ。いっぽう、ヨーロッパを見ると、その意欲たるや全く薄れておらず。というか景気に左右されない。

 直近だとプジョーなど財政事情的に厳しいけれど、スポーツモデルを止める気配なし。ルノーだってラリー仕様のベースモデルをラインアップしている。このままだとヨーロッパに押されっぱなしになっちゃうと思う。ただ、国産メーカーも良質なGTを作れる技術力を持っているハズ。今後に期待したいところだ。

次ページは : ■ここが気になる! 最新型スカイラインの「GT」度はどんなもん!?

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