■輸入車のイチオシGT
輸入車のイチオシGTは当然のことながらゴルフGTIとなる。
このクルマ、試乗すれば誰だって「う~ん! ヤラレタ」と思うことだろう。とにかく楽しい!
最高出力こそ220psで日本車のスペックと比べたら目立たないが、最大トルクはNAの3.5Lに匹敵する35.7kgmを1500回転から発生するのだから凄い! 扱いやすくて速い! ホットハッチのお手本のような存在。
しかもツインクラッチDSGのセッティングが素晴らしい! 変速のタイムラグないだけでなく、シフトアップの時に「ボワッ!」という吸気系の迫力ある音を出す。タマランです。
こいつでワインディングロードを走ってると、ムダなシフトを楽しんじゃうほど。近い将来(もしかしたら今年か?)6速マニュアル仕様も輸入すると言っているため、一段とワクワクするGTになると思う。
御存知の通りVWってWRCデビューの年にマニファクチャラーズチャンピオンと、ドライバーズチャンピオンを奪取した。エンジンやサスペンション技術の奥行き&蓄積たるやヒジョウに大。
GTIのハンドルを握っていると、自律自動ブレーキから、ハイ&ロービーム両方ともHIDのライトなど フル装備状態369万円という価格に充分納得できる。もちろんGTカーらしく、ロングツーリングだって快適だ。
■ボルボV40もイイぞ!
新しい世代のGTとして強くプッシュしたいのがボルボV40である。ツアラーとしての資質は素晴らしい! ノーマル状態でも1.6Lターボから180psを発生しており、ゴルフGTIの220psと遜色なし。
しかも高回転域までトルク落ちないエンジン特性のため、回せば回すだけ気持ちいいエンジン音を伴いつつパワー出る感じ。なかなかスポーティなのだ。ツインクラッチATのシフトフィールも良好。
サスペンションは標準でもイマドキ珍しいくらいハード(乗り心地は悪い)。ノーマルでスポーティ仕様なのである。ワインディングロードを攻めたって簡単にネを上げない。269万円のベーシックグレードですら驚くほど使い切れないほどの高いコーナリングスピードを持つ。だからこそ私も思わず買ってしまったワケです。
その上、優れた性能を持つアダプティブクルーズコントロールは、ロングドライブの心強い相棒になってくれる。
さらに、でございます。20万円の『ポールスターパフォーマンスパッケージ』を導入すると、たちまち200psになってしまう。私も早速導入してみたら、もう誰が何といってもGTカーだ。
また、ロングツーリングではさまざまな天候や路面条件に出会うが、安全デバイス満載のV40なら安心かつ安全にドライブを楽しめることだろう。私のイチオシGTであります。満足度極めて高い。
輸入車の次点としてプジョー208GTIやルーテシアRS、ジュリエッタのハイパワー仕様などラテン勢が出てくるが、どれもゴルフやV40の魅力に勝てていない。
GTカーはロングクルージングも余裕でこなさなくちゃならぬ。ラテン勢を見ると短距離選手というイメージなのだった。「いくつもの山と平原を越える長旅」をしたいという雰囲気にゃならん。「山だけ越える旅」用です。
さて。日本とヨーロッパ、手の届くGTが多いのはどちらか? こらもう明確。文頭に書いたとおり、日本はクルマの楽しさを追求しようという熱意を 失いつつある感じ。いっぽう、ヨーロッパを見ると、その意欲たるや全く薄れておらず。というか景気に左右されない。
直近だとプジョーなど財政事情的に厳しいけれど、スポーツモデルを止める気配なし。ルノーだってラリー仕様のベースモデルをラインアップしている。このままだとヨーロッパに押されっぱなしになっちゃうと思う。ただ、国産メーカーも良質なGTを作れる技術力を持っているハズ。今後に期待したいところだ。


コメント
コメントの使い方現代のFRスポーツが中古市場に存在してるって幸運、日本人は過小評価しすぎ。世界中から羨まれてるこの現状を。
ドリ車用で根本から手を入れるなら、一昔前のスポーツカーやFRセダンでも可能。しかし、ほぼ純正か、一般人が自前で弄りつつスポーツ走行楽しめるFRとなると
2010以降のものとそれ以前で圧倒的な格差があります。それ以前のは当時から所有して手のかかる所を徹底して手を入れ済じゃないと無理