2025年1月7日からアメリカ・ラスベガスで開催されたCES2025。この世界最大級のテクノロジー見本市にホンダが出展。2024年に公開した「0シリーズ」がさらに洗練された姿でお目見えした。鈴木直也氏が正月休み返上で取材した!!
※本稿は2025年1月のものです
文:鈴木直也/写真:ホンダ、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2025年2月26日号
鮮烈! 走行させてステージ登場!
2024年のCESでデビューを飾ったホンダ・ゼロ。2025年は市販モデルに近いカタチでの出品が予告されていたが、「あの斬新な造形を量産モデルに落とし込むのはそう簡単じゃないハズ」。ぼくはそう思っていた。
しかし、その予想はいい意味で大きく裏切られた。
まずは、登場の仕方からして鮮烈!
ステージ上手から走り込んでくるゼロ・サルーンに「いきなり走らせるんだ!」と驚いていると、颯爽と降り立ったのは電動事業開発本部長の井上勝史氏。2024年のガルウィングから普通のスイングドアに変わっているが、基本造形はまんま同じワンモーションのウェッジシェイプ!
まぁ、最近のコンセプトモデルは量産デザインが固まってから、その方向性を強調して造られるものだけど、それにしても「あの攻めたデザインを1年でよくここまで!」という開発のスピード感がハンパない。
【画像ギャラリー】2024年に続いてまたも驚かされた!! CES2025に登場したホンダ 0シリーズ(28枚)画像ギャラリーSUVもさらに洗練されていた
続いて登場のゼロSUVも、ヘンテコな造形が目指す世界観を量産レベルにすんなり落とし込んだ。
「ホンダ・ゼロは世界中どこのEVとも似ていない」という信念を、量産レベルでも貫き通している。それを、ホンダみたいな大手自動車メーカーでやっちまったことに、ぼくはちょっと感動してしまったのでございます。
この後、実車に触ったりシートに座ったりの取材セッションがあって、そこで両車のユニークなパッケージングを実体験したが、外から見るとペタンコのサルーンは、中に入ると後席のヘッドルームもレッグルームも抜群にゆったり。
サイドウインドウを寝かさないことにこだわったSUVは、ほとんどワンボックスみたいなスペース感覚など、こちらも「これまでになかった」ユニークな乗車体験。
あらゆる意味で、攻めのクルマ造りがホンダ・ゼロの信条。そのトンガリ具合にますます磨きがかっているのは間違いないぞ!
【画像ギャラリー】2024年に続いてまたも驚かされた!! CES2025に登場したホンダ 0シリーズ(28枚)画像ギャラリー
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