オールマイティなイタリアの猛牛には驚愕
近年は市販車でも500psオーバーのスーパースポーツカテゴリーは、4WDであることが必然となっている。日産GT-R、ブガッティ・ヴェイロン、ランボルギーニ、AMGなど各社積極的に4WDを採用している。
そんななかで、度肝を抜かされたのはランボルギーニ・ウラカン・STOだ。後輪操舵も備えたウラカンSTOの速さは圧倒的で、サーキットでも素晴らしいハンドリングとトラクションで速さを示した。
ランボルギーニは2003年に登場したガヤルドの時代から4WDを積極的に採用している。500psを現実的に路面に伝えるために、4WDのトラクションは必要不可欠と考えた。
クワトロを生み出したアウディの影響を受けているのは言うまでもない。それでも4WDは曲がらないという観念が染みついた一部ユーザーは2WDを渇望し、ランボルギーニもラインアップに2WDを設定したが、その走りは4WDモデルの足元にも及ばない。
レースのGTカテゴリーは4WDと2WDの性能差が大きすぎるので4WDを禁止。ランボルギーニ・ウラカンGT3も2WDで戦っている。ウラカンSTOは同条件で走れば、間違いなく2024シーズンのスーパーGTでGT300クラスチャンピオンに輝いたウラカンGT3マシンより速いだろう。
だが、そのウラカンSTOのシステムも、まだまだ完璧ではない。これにランエボのS-AWC思想が盛り込まれれば、さらに速くなるだろう。
全天候型のスーパーカーとして、理想の4WDシステムが登場するのを今も待ち望んでいる。できれば、どこかのメーカーと組んで開発してみたいものだ。
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コメント
コメントの使い方ランボルギーニがアウディとタッグ組んでノウハウを大きく消化させたのは胸熱でしたよね。
エボのスポーツ四駆系開発者を数多く採用したGRとそのレースチームに、エボのノウハウも生きてると思うと、これもまた胸熱