ビッグマイナーチェンジ版のアウトランダーPHEVとトライトンに北海道の雪道で試乗。アウトランダーに搭載しているS-AWCはかなりのデキ。そして国内三菱唯一の本格四駆、トライトンは雪上オフロードでもラクちん!! 三菱の4WDはやっぱスゲえよ!!
※本稿は2025年2月のものです
文:国沢光宏、ベストカーWeb編集部/写真:森山良雄、三菱
初出:『ベストカー』2025年3月26日号
久しぶりの三菱雪上試乗会……お手並み拝見!
三菱自動車の雪上試乗会が久しぶりに行われた。2019年の前回は先代アウトランダーPHEVのエンジンを2.4L化し、加えて「曲がる4WD」にした時だった。
今回も「三菱は楽しいですよ~!」とアピールしたいらしい。そんならお手並み拝見! ということでアウトランダーのハンドル握って特設コースを走り出す。
ひとつ目のコーナーでハンドル切るや「楽しいね~!」。
雪道走行に一家言ある人なら皆さん口を揃えて「曲がらないクルマは怖い」と言う。クルマのことを知らない人って「安定性が重要だ」と主張し、アンダー方向にしてしまう。
三菱自動車の「失われた10年」(モータースポーツ完全否定していた期間)に開発された先代アウトランダーPHEVは“失われた10年チーム”の担当だった。見事に「曲がらない4WD」でしたね。
【画像ギャラリー】やるとは思ってたけど……ここまでヤルとは!! 曲がりまくる三菱の四駆に国沢親方も脱帽!!(24枚)画像ギャラリーアウトランダーに続きトライトンでも三菱のウマさを堪能!
そんなタイミングで三菱の筆頭株主が日産になる。次期型はエクストレイルのプラットフォームを使うこととなったため、三菱は4WDのマイスターである澤瀬さん(ランエボの駆動力配分を担当)を呼び戻す。すると嬉しいことに先代アウトランダーPHEVの最後期モデルで曲がる4WDが戻ってきた。
ランエボよりワンランク上の制御を行うアウトランダーのスーパーAYCは、ハンドル切ると左右の駆動力配分を使い”曲がる挙動”を作り出す。
曲がった後は後輪の駆動力制御と横滑り防止装置、トラクションコントロールで安定させる。簡単に言えば速度こそ低いものの、雪道を普通の道と同じ感覚で走れてしまうのだ。
加えて少しウデに自信あれば、4WDの駆動力配分を『MUD』(泥。滑りを容認する)モードにすることでラリー車の如く積極的に滑らせコントロールすることだってできてしまう。
トライトンもまったく同じ楽しさと奥行きと安心感がありますね。横滑り防止装置を切れば“ほぼ”ノーマルのまんまで自由自在に振り回せるのだからやっぱり三菱に4WDを作らせたら上手だと感心しきり!
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やっぱ三菱の4駆技術ってハンパないんです。トライトンは雪道でも超絶安定した走り&乗り心地に感動でありました!!(ベストカーWeb 木村剛大)
【画像ギャラリー】やるとは思ってたけど……ここまでヤルとは!! 曲がりまくる三菱の四駆に国沢親方も脱帽!!(24枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方でもエンジン駆動してる時は不能なんでしょ?
駆動用バッテリーを減らした代わりにエンジンと燃料タンク、パラレルハイブリッド用の駆動系を積んで得られた航続距離とコスト低減は等価以上の交換かと。