日産の体力と高価にならざるを得ない販売価格がネックか
コンパクトなBEVには、ネオクラシックをコンセプトとするクルマが多い。姉妹車であるルノー5(サンク)28年ぶりに復活したクルマだし、ホンダの「Honda e」や「フィアット 500e」といったモデルも(ビジネス的に成功したかはさておき)ネオクラシックカーの事例だ。先ほども触れたように、新型マイクラ自身も、2010年に生産終了した3代目マーチ(マイクラ)を彷彿とさせるデザインとなっている。
フィガロの人気と、BEVに続々と採用されるネオクラシックコンセプトの流れを考えれば、新型フィガロはトレンドに上手く乗り大ヒットする可能性は高いのでは、と考えらえるが、フィガロ復活にはハードルも多い。
まずは日産そのものの苦しい経営状況。プラットフォームを共有するとはいえ、専用のデザインや装備を開発するには費用がかかる。販売価格も新型マイクラよりも高価にならざるを得ず、前述したルノー5(サンク)の約405万円からという価格を大きく超えてくることは覚悟しなければならない。これをユーザーが許容できるのかは疑問だ。
ただそれでも、市場のニーズやBEV化の流れを考慮すると、フィガロのような個性的なモデルが求められる場面は十分にあると思う。この魅力的なモデルの復活を願っている。
【画像ギャラリー】カッコイイ!! 新型マイクラと同じプラットフォームを持つ新型ルノー5(サンク)とアルピーヌA290(19枚)画像ギャラリー




















コメント
コメントの使い方スイッチ類の果てまで専用設計という気合いの入り方が本物でしたね。
ヴィヴィオビストロやミツオカビュートが流行った時期に日産のパイクカーがどれ程凄いのか思い知らされました。