運転ミスによる事故も多いセルフ式ガソリンスタンド
![ベテランドライバーこそ知っておくべし!! 間違えると大惨事になりかねない!! [ガソリンを入れる時]の注意点](https://img.bestcarweb.jp/wp-content/uploads/2025/04/04151725/25264919_m-600x450.jpg)
価格の安さや利便性の高さが魅力のセルフ式ガソリンスタンドではあるが、いっぽうで運転ミスによるスタンド内での事故が多いというデータも。
東京消防庁が公開している令和5年に管内で発生したガソリンスタンド内での事故54件のうちの47件、実に80%以上がセルフ式のガソリンスタンドで発生しているというのだ。
これはフルサービスのガソリンスタンドでは行われている、スタッフによる給油機への誘導などがないことが原因のひとつと考えられる。
特に、セルフ式のガソリンスタンドに慣れていない初心者や運転が苦手というドライバーは、給油機との距離感がつかめず、混雑時などの焦りが加わって、給油機や周辺のものにクルマをぶつけてしまうケースが多いという。
またベテランドライバーでも、給油を急ぐあまり猛スピードでスタンド内に進入して止まり切れず、給油機や他のクルマに衝突するというケースも。
給油機への衝突はクルマの破損だけではなく、ガソリンが漏れ出し火災に至る可能性もありうる。
セルフ式に限った話ではないが、給油機をはじめとするさまざまな機器、その他のクルマや給油中の人などがいるガソリンスタンド内での急発進や急ハンドルはとても危険。
スタンド内ではいつでも止まれるよう徐行し、普段以上に注意深く運転するよう心がけたい。
【画像ギャラリー】過信は禁物!! 給油時に気をつけたいこととは?(7枚)画像ギャラリーベテランも気をつけたいセルフ式スタンドでの給油時の注意点
ガソリンという危険物を扱ううえで特に気をつけたいのが“慣れ”によるヒューマンエラーだろう。
それを防ぐためにはやはり、セルフ式のガソリンスタンドでの給油時の注意点をいま一度復習しておくことが肝心だ。
まずスタンドに入ったら矢印などの案内表示に従って空いている給油機の横までゆっくりとクルマを進め、白線などで示された正しい位置に停車する。
この時、絶対に忘れてはいけないのが、パーキングブレーキとともにエンジンを必ず止めることだ。
給油までの手順はスタンドごとに異なるが、それに関しては給油機の画面表示の指示に従いながら進めれば問題ない。ただし気をつけなければならないのが油種の選択だ。
特にレンタカーや社用車など、普段とは違うクルマに乗っている場合は十分に以上に注意し、入れるべき油種がガソリンか軽油をきちんと確認しておきたい。
万一、ガソリン車に軽油を入れてしまった場合などは、燃料を抜いてガソリンタンクを洗浄する必要があるため、すぐさまガソリンスタンドのスタッフに相談し、必要であればJAFなどのロードサービスを依頼する必要がある。
異なる燃料を入れたままエンジンを始動したり走り出してしまうと、エンジンの停止ばかりか破損につながるため、絶対にやめよう。
正しい油種を選んだら愛車の給油キャップを開ける前に、給油機に備え付けられている静電気除去シートを必ずタッチ。
これは、給油する人の体に帯電した静電気を取り除き、静電気によるガソリンへの着火を防ぐためだ。
後は給油ノズルを給油口の奥までしっかり差し込み、レバーを握って給油をスタート。当たり前のことだが、このときタバコなど引火の可能性がある火気を使用は厳禁。
満タンになると給油は自動的に停止するが、そこでやってしまいがちな継ぎ足し給油は、吹きこぼれなど燃料が飛び散る原因となるためやめておきたい。
給油後は給油キャップの締め忘れに注意。
給油ノズルを給油口に指したまま走り出してしまうとう事故も年に数回は起きているというだけに、「そんなバカなミスをするわけがない」と思うことなく、きちんと目視で確認することが重要だ。
先ほども述べたとおり、ガソリンは扱い方をひとつ間違えると大きな事故につながりかねない危険なもの。
ベテランドライバーであっても普段の“慣れ”からくるケアレスミスを犯すこともあるだけに、セルフ式のガソリンスタンドでの給油の際は、安全に対する十分な配慮が必要であることをいま一度認識しておきたい。
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コメント
コメントの使い方セルフGSが普及するのは、人口減だからやむ負えないが、ノズルの方でもガソリンが溢れたら停まる機能だけでなくて、ノズルを操作しないで元の場所に戻さないときの警報音が出る仕組みを入れてほしい。というのは、1日に高齢女性が稚内でセルフGSで給油した後でノズルを給油口に刺したまま車を走らせて、給油の機械を壊したという事故があった。その対処も設置してほしい。