ちょっとした気づかいがクルマを長持ちさせる!! 夫婦関係と同じ!? 20年20万kmまで長持ちさせる秘訣とは

エンジンオイルフィルターの交換を怠るとえらいことになる!!

汚れたオイルが、フィルターによってろ過されていく。しかし目詰まりした場合は、バイバスバルブが開いて汚れたオイルがエンジン内部で循環されてしまう(Dusko@Adobe Stock)
汚れたオイルが、フィルターによってろ過されていく。しかし目詰まりした場合は、バイバスバルブが開いて汚れたオイルがエンジン内部で循環されてしまう(Dusko@Adobe Stock)

 意外に知られていないが、エンジンオイルフィルターの交換を怠って放っておくと最悪な結果につながることもあるので侮ってはいけない。

 車種によって異なるが、一般的にオイル交換2回、オイルフィルター2回の割合で行うのが一般的だ。走行距離が5000〜1万kmに達するごとにエンジンオイル交換する場合、オイルフィルターの交換頻度はエンジンオイルの2回目の交換のタイミング、つま1万~2万kmに達するごとに行う。

 しかし、エンジンオイルフィルターを交換せずにいると厄介なことがおきる。オイルフィルターが詰まったときにエンジンに潤滑油を供給できるように開く役目をするバイバスバルブが悪さをするのだ。

 極端に長い期間オイルフィルターを交換しなかったり、大量のスラッジや異物等でフィルターのろ紙部分が目詰まりしてオイルが通過できなくなった場合、そのままではエンジン各部にオイルが供給されずに潤滑不足に陥ると、致命的な破損を招いてしまうため、緊急的にこのバイパスバルブを開いてフィルターを通さずにエンジン各部にオイルを流すのだ。

 バイバスバルブは、オイルフィルターをオイルが通過できなくなると、フィルター室の内圧が上昇し、フィルター以降のオイルラインと圧力差が生じ、これが一定以上の値を超えると、スプリングに押されていたボールが上方に押し上げられてバルブが開く仕組み。

 実際フィルターを通さないオイルを流すのは、エンジンの寿命に関わるため、あってはならないのだが、エンジンオイルが回らなければ、即エンジン破損につながるのでそれよりはよいということだ。当然、バイバスバルブが開くとスラッジや金属粉がエンジン内部に流入してしまうことになる。

 エンジンの燃焼によって発生するカーボンや未燃焼ガス、燃焼ガスの吹き抜け分などにより、オイルは劣化していく。それらが添加剤の劣化と混ざり合ってスラッジを形成。エンジンオイルフィルターが詰まったことでバイバスバルブから流入したスラッジがエンジン内部に堆積。そうなればエンジンは潤滑不良を起こし、最悪の場合は焼き付き、ブローしてしまう。

バッテリーを放置しない、少なくとも半年に1回はチェックしたい

バッテリーを定期的にチェックしているだろうか(tarou230@Adobe Stock)
バッテリーを定期的にチェックしているだろうか(tarou230@Adobe Stock)

 JAFの出動回数NO.1はバッテリーあがりだ。バッテリーは定期的にバッテリーのコンディションをチェックし、補充電することによって長持ちさせることは可能だ。少なくとも半年に1回はチェックを行いたい。

 バッテリーあがりの最も多い原因がライトの消し忘れだ。エンジンを停止した状態で、エアコンやライト、ハザードなど電装品を使いすぎないことが大事。クルマは走行することによって発電器(オルタネーター)が発電するが、走行する距離が短いと、充分に充電されない。

 5~10分ほどのチョイ乗りを繰り返していると、電気の使用量が蓄電されている量を上回ってしまう。チョイ乗りしかしてないなら、1週間に一度は、30分以上もしくは長距離の高速走行をしたい。

 なかにはクルマを駐車場に長期間停めっぱなしという人もいるかもしれない。2、3ヵ月乗らないと、バッテリーあがりが起きやすくなる。長く乗らないとわかっている時には、バッテリーのマイナス端子を外しておこう(ただし装備のメモリー機能などが失われるため前もって確認が必要)。

オルタネーターの故障やバッテリーの電圧が低下するとメーター内のバッテリーランプが点灯するようになっている。この表示が出たことはありませんか(amstockphoto@Adobe Stock)
オルタネーターの故障やバッテリーの電圧が低下するとメーター内のバッテリーランプが点灯するようになっている。この表示が出たことはありませんか(amstockphoto@Adobe Stock)

 しかし、マイナス端子を外しても自然放電はするため注意が必要だ。自然放電している時には、充放電によって極板によって硫酸鉛が結晶化して内部抵抗を増やしてしまうサルフューションが起きやすくなってしまう。

 最近では、サルフューションがかなり進行した場合を除けば、パルス充電機能付きバッテリー充電器によって解消できる。

 全体を通してみると、ちょっとした気づかい、労わる運転を心がけることでクルマを長持ちさせることができるのがお分かりいただけただろうか。

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