クルマの運転はちょっとしたコツを意識するだけで格段にうまくなることがある。苦手意識を克服するために知っておきたい、上手い人がいつも自然にやっている運転の“ちょっとしたコツ”とは?
文/井澤利昭、写真/写真AC、アイキャッチ画像/yamasan@Adobe Stock
【画像ギャラリー】上手い人ほど実践! 同乗者に安心される運転術(9枚)画像ギャラリー一発で決められるバック駐車のコツ

免許を取得したばかりの初心者や、日頃クルマに乗る機会があまりない、いわゆるペーパードライバーの人が日常の運転のなかで苦手と感じることのひとつが「駐車」だろう。
特に後ろ向きでクルマを駐車場に入れるバック駐車は、焦って何度もハンドルを切り返した挙句、駐車スペースの中でクルマが斜めになってしまうなど、苦手意識を持っているドライバーも少なくないはずだ。
長年クルマを運転しているベテランドライバーでも一発でのバック駐車はなかなか難しいものだが、ちょっとしたコツをつかむだけで格段に上達することもあるので、ぜひそのポイントを押さえておいてほしい。
まず意識したいのが、ハンドルを切り返す際のタイミングと角度だ。
バック駐車は、いったんクルマを駐車スペース側に寄せてから、その反対側へと大きくハンドルを切り、そこからハンドルを切り返してバックするのが基本。
その際のタイミングや角度は、クルマのサイズやホイールベース、最小回転半径によって異なるため、クルマに合った感覚をつかむことがバック駐車が上手くなるための第一歩となる。
特にバック駐車に慣れていない人の場合、駐車スペース側に寄せてから反対側へと最初にハンドルを切る際の角度が小さくなりがちで、これが何度もハンドルを切り返す原因となってしまうため、まずは思い切って大きく切ることが肝心だ。
また、その後の切り返しまでに前進する距離もバック駐車で意識したい大きなポイント。
駐車を早く終わらせたいという焦りから前進する距離が短くなってしまうと、切り返しをしてからバックで駐車スペースへ入るために必要な距離が足りず、その後の切り返しが多くなってしまう原因となる。
駐車スペースの前の通路が狭い駐車場の場合は仕方がないが、通路に余裕があるのなら、少し長めに前進しておくと、バックしながらの微調整もやりやすくなる。
とはいえ、車格や駐車場の広さによってはどうしても切り返しが必要になる場合もあるため、一発で決めることを意識しすぎるのも考えもの。
余裕のある操作で、安全で正確な駐車を優先する運転するこそがより“頼もしさが伝わる運転”といえるだろう。
恐怖心に負けずめいっぱい加速! 高速道路での合流のコツ
バック駐車とともに、ビギナードライバーが苦手とするものの代表格といえるのが、高速道路やバイパスなどで必要となる「合流」だろう。
インターチェンジやサービスエリアの出口など、高速道路への合流をスムーズにこなすコツはいくつかあるが、まずポイントとなるのが、本線へとつながる加速車線で躊躇なくアクセルを踏み込み、十分に加速すること。
普段、あまりクルマに乗らないという人は、加速時の大きなエンジン音やスピード感に恐怖を感じてしまうかもしれないが、加速車線での加速が不十分なまま本線に進入すると、本線上を走るクルマの通行を妨げる危険があるため、ここでは目一杯アクセルを踏むことが大切だ。
また、合流が苦手という人は、焦りから合流地点で大きくハンドルを切り、すぐさま本線に進入しようしがちだが、こうした運転はクルマのふらつきや本線上を走るクルマとの接触事故につながることもあるため、控えるようにしたい。
クルマを十分に加速させ、合流地点に近づいたらまずは落ち着いてウインカーを点灯しつつ、本線上を後方から来るクルマの様子をミラーや目視で確認。ハンドルをわずかに切りつつ加速車線を最後まで使い切るイメージで、ゆっくりと並行移動するように本線に進入していくと、スムーズに合流することができる。
この時、本線の走行車線上にクルマが走っている場合は、ターゲットとなるクルマを決めるのも合流が上手い人がやっているコツのひとつ。
基本的にブレーキは使わず、アクセル操作のみでスピードを合わせたら、ターゲットに定めたクルマを追いかけるようにしながらその後ろに入ると合流がしやすい。
周囲のクルマの速度を見極め、スムーズに合流できるタイミングを的確に判断する力を磨き、無理な割り込みなどをしないようにすることが同乗者の信頼度が爆上がりする運転の鍵となる。










コメント
コメントの使い方初心者のすれ違いは「できる限り左に寄せたら相手が動いて通り過ぎるまで動かない」こと。下手な人ほど早く抜けようとして相手のミラーにぶつける。
車幅はどんどんデカくなる、前後にソナーが付く、勝手にパーキングブレーキを引いてくれる、ボタン一つで前のクルマに追従してくれる、その他オートライトにオートハイビーム等など。便利になったと思うけど、反面、運転手が考えることをやめることにつながっているのではないだろうか。そりゃあ運転が上手くなるわけがないって。
そもそも上手い奴なんてほとんど見かけない(笑)
どれもとても大切な技術ですね。
特に狭い場所でのすれ違いでは、相手が自分より上手じゃない可能性を常に頭に入れて、それ前提で苛立たない・思いやりを徹底することです。
全然寄ってくれない車も、こっちが見えてないんじゃってくらい突っ込んで来てから、斜めに避ける車も多いです。
それでも対応できるだけの距離の確保や、こちらが下がる事になってもムカつかないマネジメント。安全の為には「相手に期待しない」が大切。
一番身近で頻度の高いカックンブレーキが抜けてる
ス-パなどの駐車場で、窓を開けて顔を出し運転席側の駐車ラインに合わせる止め方する方います。あれ止めた方がいいよ!左側を見てないから事故起こしますよ。私が自動車教習所で習ったバック駐車は、サイドミラで運転席側、或いは助手席側の一番先端部を目安に後輪を付け、その後ハンドルを一気に回し、左右後輪が枠内に入った時点で、一旦停止。そこからハンドルを戻しゆっくりと後進せよと。古いですかねコの止め方。
窓から顔を出して後退するより、サイドミラーだけで後退する方が死角多いけどな。