上手い人はみんなやってる! 派手さゼロでも「同乗者の信頼度が爆上がりする」運転術

車両感覚がものをいう、狭い道路でのすれ違い

狭い道で対向車とすれ違う際にクルマが斜めになっていると接触の可能性が高くなる。こうした場面では道路に対してクルマができる限りまっすぐになるように心がけよう(編集部 MOBY@Adobe Stock)
狭い道で対向車とすれ違う際にクルマが斜めになっていると接触の可能性が高くなる。こうした場面では道路に対してクルマができる限りまっすぐになるように心がけよう(編集部 MOBY@Adobe Stock)

 ドライバーの技量がはっきりとわかる場面のひとつが、狭い道の走行。

 クルマが走行する車道の幅は道路構造令で決められており、車線のない道路では原則として4mとなっているだけに、昔からの住宅街などを通る生活道路では道幅が5mに満たなところも多い。

 こうした狭い道を行き来する際は、運転に慣れているベテランドライバーでさえ、周囲の建物にぶつけないよう神経をすり減らしてしまいがちだが、さらに緊張するのが対向車が現れた場面。

 そうした場合でも慌てず落ち着いて対処することが同乗者の信頼度が爆上がりする運転といえるだろう。

 クルマがすれ違うことが難しい道路で対向車が現れた際、まず最初に考えなければいけないのが、どの場所でならすれ違うことできるかという点だ。

 例えば少し先にすれ違いが可能な幅の広い場所があるなら、周囲の安全を確認しながらそこまでゆっくりと進み、可能な限りクルマを左に寄せて、対向車を行かせるようにする。

 ここで肝心なのが、すれ違う場所では道路に対してクルマがまっすぐなるようにすること。

 クルマが斜めになっている状態では十分なスペースを確保することができず、対向車と接触してしまう可能性があるからだ。

 また実際に対向車とすれ違う際は、ミラーが接触しないように注意。ギリギリの道幅しかない場合は、すれ違う瞬間だけミラーを畳んでおくのも手だ。

 こうした狭い道では、対向車が道を譲ってくれることもあるため、身振りなどで相手側ドライバーとのコミュニケーションをとることも重要になってくる。

 もちろん、自分のクルマが道路上のどの位置にいるかを理解する車両感覚も重要。

 この感覚が十分でないと、クルマをめいっぱい左に寄せた時に周辺の建物や電柱などにぶつけてしまったり、側溝などで脱輪してしまう可能性があるからだ。

 車両感覚を磨くには、ワイパーやボンネットなど、運転席から見えるものを目安に、タイヤの位置がどこにあるかをあらかじめ確認しておくこともお薦めだ。

タイトターンで差がつく走りの腕前

上手い人はみんなやってる! 派手さゼロでも「同乗者の信頼度が爆上がりする」運転術
カーブをスムーズに曲がるようにするには、その曲がり具合である「R(radius:半径)」を進入する前に見極めることが重要。半径の小さなカーブでは、スピードを大きく落とす必要がある

 運転の上手い人とそうでない人で差がはっきり出るのが、カーブの曲がり方だ。

 ハンドルを切れば、クルマはその方向に曲がっていくというのは当たり前だが、運転に慣れないうちはどれぐらいのスピードでカーブに進入したらいいのかがよくわからず、カーブの途中でギクシャクしてしまうこともしばしば。

 特に注意したいのがオーバースピードのままカーブへと進入してしまう走り方。

 半径が小さいタイトターンでこうした走りをしてしまうと、強い遠心力がクルマにかかるってハンドル操作だけでは曲がり切ることができず、車線から対向車線にはみ出したり、壁に激突する危険がある。

 カーブを安全かつスムーズに走るためにはやはり、その角度や大きさを的確に読み取り、適切なスピードまで減速するブレーキ操作が重要となってくる。

 ここで肝心なのが、ブレーキによる減速は基本的にカーブに進入する前に終えておくこと。

 速すぎるスピードでカーブに進入してしまい、曲がっている途中で慌ててブレーキを踏んでいるクルマを街中や峠道で見かけることがあるが、これはスリップ事故の原因となる。特に雨や雪の日など、路面が濡れたり凍っているようなケースでは、その危険度はさらに高まる。 

 もちろん、「急カーブ注意」などの標識がある場所では、余裕を持って早めに減速を始めることが必要だ。

 また、カーブでのスムーズなハンドル操作も大切で、急ハンドルなどはもってのほか。 カーブ途中のブレーキ同様、スリップの危険がある。

 運転が上手い人の多くは視野が広く、どんなシチュエーションであっても周囲の状況を的確に把握することに長けており、そこから生まれる余裕がスムーズで安全な運転につながっているといっていいだろう。

 運転に苦手意識を持っている人にとっては一筋縄ではいかないかもしれないが、ここで紹介したコツを意識してハンドルを握ることで、少しずつ安心感のある運転に近づけるはずだ。

【画像ギャラリー】上手い人ほど実践! 同乗者に安心される運転術(9枚)画像ギャラリー

PR:かんたん5分! 自動車保険を今すぐ見積もり ≫

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

JMS2025に出なかった大物たちの行方は?最新の注目車対決10番勝負『ベストカー12.26号発売!』

JMS2025に出なかった大物たちの行方は?最新の注目車対決10番勝負『ベストカー12.26号発売!』

ベストカー12.26号 価格590円 (税込み)  あの「ジャパンモビリティショー2025…