【XV インプレッサ アウトバック…人気車の長短所】スバル車の「推せるところ」と「惜しいところ」

■スバル XV(220万~292万6000円)

スバルを支えるクルマ、XV。2017年に3代目が登場し、2018年にマイルドハイブリッドのe-BOXERが追加。そして2019年10月にも改良が行われ、2Lモデルはすべてe-BOXER車となった

(TEXT/国沢光宏)

●スバル XVのココがイイ!!!……手頃な価格で買えるカッコよいクロスオーバーということもあり、今やアメリカで大人気モデルになっている。実際、本格的なクロカンモデルに匹敵する最低地上高を持つため、深雪から悪路まで軽々と走破します。日本のユーザーって慧眼。インプレッサシリーズの販売台数の大半がXVとなっている。私のおすすめ車です。

●スバル XVのココが惜しい!!!……超残念なのがパワーユニット。ベースグレードに搭載される1600ccはパワーなくて燃費イマイチ。2000ccハイブリッドになると若干燃費よくなるものの(性能はイマイチ)、290万円スタート! 見積り取ったら350万円近くなってしまう。XVにそんな金額出さない。リーズナブルで魅力的なパワーユニットあればと思う。

●スペック(2.0e-L EyeSight):全長×全幅×全高=4465mm×1800mm×1550mm、ホイールベース=2670mm、最低地上高=200mm、車両重量=1530kg、水平対向4気筒2L+モーター、最高出力=145ps/6000rpm、最大トルク=19.2kgm/4000rpm

■スバル フォレスター(286万~315万7000円)

スバルで一番売れてるクルマ、フォレスター。2018年に登場した現行型は5代目となる。2Lターボエンジンが設定されていないことが物議を醸した。かわりにe-BOXERが設定された

(TEXT/国沢光宏)

●スバル フォレスターのココがイイ!!!……乗用車のプラットフォーム使うSUVとして評価すると、悪路や雪道走破性は素晴らしく高い。フォレスターが走りきれない路面は、どのクルマを持ってきてもダメだと思う。また、インプレッサシリーズと同じ新世代のシャシーを使っており、走りの質感は素晴らしい! 素直なハンドリングとコントロール性能の高さはSUVトップだと考えます。

●スバル フォレスターのココが惜しい!!!……すべてにおいて個性が薄い。歴代フォレスターに存在したハイパワーモデルを作らなかった時点でフォレスターのブランドイメージは半減。いや3分の1になってしまった。RAV4などのライバル車がラインナップする「速くて燃費のいいパワーユニット」を持っていないのも厳しい。フォレスターの簡易式ハイブリッド、もはや時代遅れ。

●スペック(X-BREAK):全長×全幅×全高=4625mm×1815mm×1730mm、ホイールベース=2670mm、最低地上高=220mm、車両重量=1530kg、水平対向4気筒2L DOHC、最高出力=184ps/5800rpm、最大トルク=24.4kgm/4400rpm

■スバル WRX STI(393万8000~413万6000円)

2014年に発売されたWRX STIはEJ20エンジンを搭載するハイパフォーマンススポーツカー。308ps/43.0kgmのスペックを誇るクルマが400万円からというコスパの高さも魅力のひとつだ

(TEXT/国沢光宏)

●スバル WRX STIのココがイイ!!!……今や世界的に希少なスポーツモデルであることは間違いなし。すでにディーラーでの新車受注を終了しているものの、登録ずみの新車や中古車なら入手可能。今後の相場展開は不明ながら、こういったクルマは燃費規制をクリアできないスバルから二度と出てこない。少し無理してでも資産だと思って買っちゃうことをすすめておく。

●スバル WRX STIのココが惜しい!!!……WRX STIについての×はない。コストパフォーマンス存分に高く、EJ20エンジンのポテンシャルもWRC譲り。パーツだってたっくさん出てます。エンジンだけで走るクルマとしては最後の恐竜のようなもの。GT-Rがティラノザウルスだとすれば、WRX STIって俊敏なラプターだ。競技に出るんじゃなければGR-4よりWRX STIか?

●スペック(STI):全長×全幅×全高=4595mm×1795mm×1475mm、ホイールベース=2650mm、車両重量=1490kg、水平対向4気筒2L DOHC+ターボ、最高出力=308ps/6400rpm、最大トルク=43.0kgm/4400rpm、6MT

次ページは : ■スバル WRX S4(343万2000~416万9000円)

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