価格はリーフ級と予想! 四駆の魅力で差別化を狙う(塩見 智)
ちょっと油断していた。スズキは工場の天井を半透明にして照明を節約したり、ベルトコンベアに角度を付けて自然落下を利用したりして良品を廉価で提供してくれることには定評があったが、初めて開発する電気自動車の完成度がここまで高いとは! こういうのもできるんか!?
BYDから調達するバッテリーを搭載し、FWDか4WDを選ぶことができる。価格について営業の偉い人が「500万円を切りたい」と言っていたが、現在日産と探り合いを繰り広げている真っ最中のはずで、FWDはリーフに近い価格で出るのではないか。迷う客には「うちには4WDもありますよ」と耳打ちする作戦だろう。
テストコースで乗ったら、これが必要にして充分というか、発進加速にも中間加速にも不満を感じないし、アクセルペダルから足を離した際のモーター駆動車ならではの減速感もちょうどよい。
車内は広く、質感も(価格にもよるが)OK。ATセレクターはトヨタ bZ4Xと同じパーツでちょっとクセ強だが、そればっかり乗っていれば慣れるだろう。電気自動車としてはオーソドックスで、飛び道具感はない。その代わり前日までスイフトに乗っていた人が買っても戸惑うことなく使うことができるだろう。
●塩見 智氏の採点チェック
・ハンドリング:8点
・加速性能:7点
・乗り心地:8点
・静粛性:7点
・内装の質感:6点
・技術的な先進度:4点


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