待望のストロングハイブリッド爆誕!! スバル クロストレックって結局のところどうなん

待望のストロングハイブリッド爆誕!! スバル クロストレックって結局のところどうなん

 みなさまご存知の通り、ベストカー編集部は精鋭揃いである。試乗やレビューもお手のもの。さすがに自動車評論家の鋭さや深さには及ばないが、そこは人数でカバーだ。精鋭編集部員がよってたかって、スバル クロストレックを評価する!!

※本稿は2025年9月のものです
文:ベストカー編集部、マリオ高野/写真:田中和也、スバル
初出:『ベストカー』2025年10月10日号

【画像ギャラリー】ストロングハイブリッド追加で燃費も大幅向上!! より魅力を増したスバル クロストレック(16枚)画像ギャラリー

スバル クロストレックってどんなクルマ?

2022年12月に発表されたスバル クロストレック。かつて日本ではXVという車名で販売されていた
2022年12月に発表されたスバル クロストレック。かつて日本ではXVという車名で販売されていた

 かつて日本ではインプレッサのクロスオーバーモデルはXVという車名だったが、全世界共通でクロストレックという車名に統一された。

 現行クロストレックは2022年12月に発表され、2Lマイルドハイブリットのe-BOXERで展開を開始。2024年12月には、2モーターのトヨタTHS IIに2.5L水平対向4気筒エンジンを組み合わせたストロングハイブリッドを追加した。

編集長・飯嶋の視点

2024年12月にはトヨタのTHS IIに2.5L水平対向4気筒エンジンを組み合わせたストロングハイブリッドを追加
2024年12月にはトヨタのTHS IIに2.5L水平対向4気筒エンジンを組み合わせたストロングハイブリッドを追加

 まず乗ってすぐ感じたのが、車高が上げられたSUV的キャラクターであるにもかかわらず、スポーティと表現してもいいのではないかと思うほど、ハンドリングが良好なことです。

 街なかメインで試乗したかぎりですが、操作に対する遅れはなく、ドライバーの意思とクルマの動きが一致する感覚は好印象でしたね。

 ドライブモードは「S」と「I」がありますが、正直「I」で充分。よく走ってくれます。

 気になるTHSとの組み合わせですが、そこまで強く意識させられることにはなかったです。動きはじめ直後にカックンブレーキになりがちなところは、「あぁ、そうだったなぁ」と思わされましたけど。

●飯嶋の評価

・楽しさ:★★★
・おすすめ度:★★★★★
・使い勝手:★★★★
・ほっこり度:★★

編集委員・梅木の視点

リア部分は水平基調を強調しつつワイド感を持たせることで、安定感と存在感を表現
リア部分は水平基調を強調しつつワイド感を持たせることで、安定感と存在感を表現

 極極低速でアクセルペダルに乗せた右足の指先にほんのちょっとだけ力を入れた瞬間、カチッとクラッチが繋がったような押し出し感がある。

 で、足指の力をフッと抜くとクラッチが切れたような断続感。モーターのトルク変動なんだろうけど、ここがもっと滑らかだとクルマの動きがもっと上品になるように思った次第。ま、普通に走り出したらほぼ気にならないけどね。

 街なかの走りはモーターの力強さでグイグイいく。これはHEVならではなんだけど、強い加速を求めるとやや遅れて唸るエンジンは、走りのリズム鈍らせる。

 ジワ~と伸びる、ストローク感豊富なサスペンションは相変わらずクロストレックの魅力だと再認識。

●梅木の評価
・楽しさ:★★★
・おすすめ度:★★★★
・使い勝手:★★★★★
・ほっこり度:★★★★★

編集部員・鈴村の視点

スバル定番となった11.6インチの縦型ディスプレイをダッシュボード中央に配置。ブレイズガンメタリック加飾はS:HEV専用色
スバル定番となった11.6インチの縦型ディスプレイをダッシュボード中央に配置。ブレイズガンメタリック加飾はS:HEV専用色

 シティボーイに憧れて上京した身としては、クルマも街に溶け込むようなアーバンな雰囲気を求めたくなります。

 試乗車は最上級グレードですが、内装はやや物足りない印象。新型フォレスターのステアリングに採用されていたソフトパッドの手触りが忘れられず、最上級グレードならこそ、上質感がほしいところです。

 電動テールゲートがないのも少し惜しいところ。重い荷物を抱えている時、本当に助かるんですよね。

 一方で、コンパクトなサイズ感は街を軽やかに駆け抜け、長距離ドライブもストレスなく楽しめる余裕があります。静けさに包まれる車内では、オーディオから流れる音楽もより澄んで聴こえるようでした。

●鈴村の評価

・楽しさ:★★★
・おすすめ度:★★★★
・使い勝手:★★★★
・ほっこり度:★★★

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